メガーヌエステート《撮影者 松下宏》

ルノー『メガーヌ』は現状スポーティ志向の「GTライン」だけがラインナップされていて、ハッチバックに続いてエステートも設定された。GTラインはルノー・スポールが走りと快適性を総合的にバランスさせることを目指して開発したモデルで、正にGTといった感じのモデルだ。

エステートながら見た目はクーペ風のボディで、後方に向かってやや下がっていくルーフラインを特徴とする。それでいながら居住性やラゲッジスペースはスポイルされていない。エステートらしい使い勝手の良さはしっかり備えている。

インテリアはステアリングホイールの赤ステッチや、インストの中央から左側に広がる赤いラインがスポーティさを表現し、シートは張り出したサイドサポートによって横方向のホールド性に優れたタイプを採用する。

日産との共同開発による直列4気筒2.0リッターの自然吸気DOHCエンジンは、103kW/195N・mの実力を発揮する。このクラスの平均的な実力だ。これにCVTが組み合わされるので、パワートレーンのスポーティさはさほどではない。でも、実際に走らせてみるとけっこうスポーティな印象を受けた。

エンジンは低速域から必要十分なトルクを発生するし、CVTはエンジン回転のおいしいところ使って走るから、走行シーンに応じたフレキシブルな走りが可能である。

逆にダイレクト感に欠ける感じもあるのがCVTの特徴だが、メガーヌエステートGTラインのCVTは6速マニュアルモード付き。これを選択して、エンジンの回転数を高めに保って走ればそれなりのスポーティさが味わえる。

足回りはかなり硬めの味付けだ。さすがはルノー・スポールがチューニングした足回りという感じである。装着される17インチタイヤは標準仕様よりも1サイズ大きなもので、コンチネンタルのスポーツコンタクトを履いていた。これに合わせてチューニングされた足回りなので、かなり硬めの印象だった。

やや古典的ともいえるような味付けながら、コーナーでの姿勢は安定していてロールはしっかり抑えられている。日常的にはちょっと硬めだが、スポーティな走りを楽しむのに適した足回りである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

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