2009年5月、愛知県名古屋市港区内の県道で大型トレーラーを運転中に横転事故を起こし、荷台から脱落したコンテナの下敷きになった乗用車の3人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた64歳の男に対する論告求刑公判が4日、名古屋地裁で開かれた。検察側は禁錮4年6か月を求刑している。

問題の事故は2009年5月13日の午前11時45分ごろ発生している。名古屋市港区大江町付近の県道(片側3車線の緩やかなカーブ)を走行していた大型トレーラーがカーブを進行中にバランスを崩して横転。荷台部分から滑り落ちたコンテナが左車線を走行していた乗用車を直撃した。

乗用車はコンテナに押し潰されて大破。運転していた41歳の女性と、後部座席に同乗していた64歳女性が死亡。助手席に同乗していた39歳の女性も重傷を負った。

警察はトレーラーを運転していた60歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。コンテナは荷台部分に4か所のロックで固定される構造になっていたが、事故当時は前2か所がロックされていない状態だったことが判明。検察は出発前にチェックを怠ったことが事故につながったとして、男を自動車運転過失致死傷罪で起訴した。

これまでの公判で被告側は「ロック状態は目視で確認しており、走行中に何らかの原因で外れてしまった」として、被告の無過失を主張してきたが、4日に行われた論告求刑公判で検察側は「事故の主たる原因は被告がロックピンを掛けないで出発したことだ」と主張。裁判所に対して禁錮4年6か月の実刑を求め、結審した。

判決公判は9月5日に開かれる予定となっている。