日産 環境エネルギー技術部 岸雄治エキスパートリーダー《撮影 池原照雄》

日産自動車は7月4日、横浜市の本社で中期環境計画である「日産グリーンプログラム2016」の進捗状況の説明会を開き、企業活動でののCO2(二酸化炭素)排出削減への取り組みなどを発表した。

このなかで生産活動でのCO2削減への取り組みとして2012年末に、国内の主力拠点である日産自動車九州の塗装工場で「3Wet」と呼ぶ工程を統合・縮小した新鋭技術を導入したと明らかにした。

従来は2度塗りだった中塗り工程を1度塗りにし、後工程である上塗りのブースに統合した。これによりブースの長さは3〜4割短縮でき、エネルギー使用量の低減によってCO2の排出は3割強削減できたという。

会見した環境エネルギー技術部の岸雄治エキスパートリーダーは、「生産工程では塗装がCO2排出全体の3〜4割を占める。新技術によって生産工程では1割程度の削減が可能になる」とし、今年以降に立ち上がる海外工場から、この塗装技術を「標準工程として導入する」方針を示した。

具体的には13年末に稼働するメキシコのアグアスカリエンテス第2工場、さらに14年に稼働予定のブラジル工場が対象となる。新工場以外でも、設備更新などの機会を捉えて順次、国内外で展開する方針だ。