ホンダ ASIMO 実証実験《撮影 小松哲也》

ホンダの人間型ロボット『ASIMO』が7月3日から日本科学未来館で来場者に対して自らの機能説明する実証実験を開始した。外部から操作をせずに、ASIMOが不特定多数の人たちの反応を判断しながら、説明の進行を自律的に進めるというもので、8月2日まで実験が行われる。

ASIMOの開発責任者を務める本田技術研究所の重見聡史上席研究員は今回の実証実験について「これまでのASIMOはあらかじめ選んだ人にだけしか対応できなかった。今回はしつらえた環境から一歩飛び出して、来場者に手をあげてもらって、どういうことを聞きたいかということをセンシングして自らの行動を決めながら、最後まで説明をしきるところがポイント」と話す。

具体的にはASIMOがステージ上から来場者に対して質問があるか投げかけ、一番早く手を挙げた人を質問者に決める。質問者はステージに設けられたタッチパネルに表示された質問項目を選び、それに対しASIMOが答えるというもの。質問はあらかじめ100項目用意され、デモンストレーションごとにランダムに4問選び出してタッチパネルに表示される仕組みになっている。

また「ASIMOが動き出すのもこれまでは外部から操作していたが、ある一定の時間にある程度の人が集まってきたらASIMOが自ら動き出すこともできるようになった」という。

今回の実証実験を通じて「小学生なら小学生なりの、中学生なら中学生なりの、大人なら大人なりの説明をASIMOがして、理解してもらえることを目指したい。今までのロボットは誰がきても同じ説明しかしなかった。集団の意向、タイプを含めて説明を変えて良く理解してもらえるロボットにすれば価値が見出せると考えている」と重見は今後の方向性について語った。

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