プジョー 208T16とセバスチャン・ローブ選手

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムのレースで、昨年の最高記録を1分30秒以上上回る驚異的な新記録を達成したフランス人ドライバー、セバスチャン・ローブ。そのローブはWRCのオフィシャルレポーターの質問に対し「今年乗った車の中で208T16パイクスピークは最も楽しい車だ」と語っている。

質問:「セバスチャン、208T16をパイクスピークで運転するのはどんな感じでしたか?」

ローブ:「208T16は特別で、グレートな瞬間だったね。ルマンカーのダウンフォースとF1より速いアクセラレーションを持つマシンで、少しだけラリーのような景色の中を走った。トラクションは強烈だった。急角度の崖が道の両側にあるのでコースオフしたらおしまいだ。また、このプログラムには大きな投資が行われ、どんなミスも犯すことはできない。それは20キロメートルのリクスを負うようなものだ。ある程度のプレッシャーをスタートの前に感じていたのは確かだよ」

質問:「あなたはどのようにして十分な速さで勝つことと、(コースから)逸脱しない十分な安全性の間での正しいバランスを発見したのですか」

ローブ:「良い質問だね。実のところスタートの前に、僕は良い記録を残すために極限までプッシュするか、それともただ勝つという結果を得るために十分なプッシュするかどうかについて、とても悩んだ。そして最終的に、一旦車の中に入ると、僕は思いっきりプッシュすることに決めたんだ。僕は全てのコーナーでほとんど限界で飛ばしたよ。しかしこれでもマシンとドライビングは完璧だった。危なっかしい瞬間は全くなかったね」

質問:「あなたの持つ全ての他の業績に比べて、この勝利はどこにランクされますか」

ローブ:「そうだね、ラリーのタイトルを勝ち取るのと同じだとは言わないが、今回の勝利は多くの意味を持っている。僕は過去にいつもパイクスピークを見て、それにトライして勝利できればナイスだと思っていたが、今僕はここにいる。僕がこのシーズンにやっている事にとって、このレースは1年で最も大切なレースだ。今年運転したいかなる車の中でも、208T16パイクスピークは最も楽しい車だった。」

質問:「天気はどの程度心配しましたか」

ローブ:「僕達のスタート時間が大きく遅れたことで、天候は大きな心配事だった。僕達は独自の天気予報から幾らかの情報を得て、正午以降に雨になると知らされた。そして僕達はスタートを待つ間に、どんどん正午に近づいた。僕はもしすぐに走れなければ、トラブルを抱えることになると思った。スタートの時には、僕は実際に天気が山の周りから悪くなって行くのが見えたからね」

質問:「車に慣れるのにどのくらいの時間を要しましたか」

ローブ:「このプログラムを始める前に、僕は自分にこの車が自分にとって極端でないかどうか、自分のラリーカーのように、自信とフィーリングを見つけることができるかどうかを問い正した。このマシンは最終的に875馬力を持ち、自分がこれまでに運転した車の中で最もとがったマシンだ。僕は車をとても快適にドライブできたし、僕は自信を持ってプッシュすることができた」

質問:「あなたは来年戻りますか」

ローブ:「正直なところ、それは分からない。僕は今回、このイベントを本当に楽しんだが、(来年は)僕達は何が起こるか、誰が記録を破ることになるかを見るだろう。パイクスピークはもちろん素晴らしいレースであるけれど、リスクが高いのも確かだなんだ」

セバスチャン・ローブ《写真提供:WRC》 プジョー 208T16とセバスチャン・ローブ選手