ルマン24時間 2013《アウディ広報画像 撮影 小林稔》

24万5000人もの入場者を集めた今年のル・マン24時間。

地元フランスのプジョーが去った後にもこれだけの観客が集まるのは王者アウディに挑むトヨタの存在があってこそだろう。

さらに「ハイブリッド対決」「ディーゼル・エンジン対ガソリン・エンジン」といった構図もよりファンの興味を惹いたはずだ。

これまでのWEC今季2戦で圧勝を重ねたアウディはル・マン直前にエア・リストリクターの規制を受けることとなった。さらにトヨタらガソリン車の積載燃料は3リッター増やされることとなった。

しかし、こうした「性能調整」も結果的にアウディを脅かす程のものではなかったようだ。そして、レース展開がまたトヨタには向かなかった。

スタート直後58分間のセーフティーカー・ランに象徴されるように計11回ものフルコース・コーションはトヨタから「燃費勝負」の術を奪い去ったのだ。

アウディ34回、トヨタ30回…24時間で4回のピットストップ回数の差が生じはしたが、もし高速決着になっていたならば、アウディはもっと苦しんだかもしれない。

序盤戦こそ7号車が2位までポジションを上げ、昨年の速さを彷彿とさせたトヨタだったが、見せ場はそこまでだった。アウディはトヨタ以上の進化を遂げていたということだろう。

アウディはエースの1号車がクランク・センサーの修理で12周を失い、3号車も度重なるトラブルに見舞われるも、2号車はトラブル・フリーで走り切り栄冠を手にした。

トヨタは2位3位に着けていた残り3〜4時間の時点でペースを上げて勝負に出て欲しかったが、そこまでのスピードはなかったか。

もっとも後方からアウディ3号車が迫って来ては冒険も出来なかったのだろう。結果的にその3号車に3位を奪い返されてしまったのだから。それでも昨年はスピードを、今年は耐久性を証明したトヨタは確実なステップ・アップを果たした。

「雨-クラッシュ-セーフティーカー」の繰り返しがなければ優勝争いはもっとスリリングなものとなっていただけに残念だ。

LMP2クラスはバゲット組のモーガン・ニッサン35号車が優勝し、中野信次のオレカ・ニッサン25号車と井原慶子のローラ・ニッサン28号車は早々と姿を消してしまった。

GTEプロ・クラスはポルシェ911RSRがワン・ツー・フィニッシュを飾り、小林可夢偉のフェラーリ458イタリア71号車は5位に終わった。ポルシェ、アストン・マーチン、コルベットらが凌ぎを削るこのクラスはとてもコンペティティブなものだった。

有利なレギュレーションを勝ち取れなければ、F1ドライバーとてどうにもなるものではなかった。

アウディが4連勝で通算12まで優勝回数を伸ばしたが、来年は最多の16勝を誇るポルシェが帰って来る。

アウディ、トヨタ、ポルシェ三つ巴の戦いになる来年が今から楽しみだ。

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