富士通は、携帯電話のアプリケーション開発と流通を推進する非営利団体「ホールセール・アプリケーション・コミニティ(WAC)」にスポンサーとして参画する。国内の携帯端末メーカーがWACに参画するのは初めて。
WACは、携帯電話のアプリケーション市場によりオープンなアプリケーション開発環境を構築するとともに、機器に依存しない多様なアプリケーションを提供することで、オープンな産業基盤の構築を目指している。
富士通は携帯電話の開発で培った技術をフィードバックすることで、WACの活動に貢献するとともに、ここでの技術革新を今後の製品開発に展開し、グローバルな携帯電話端末ビジネスを拡大していく狙いがある。
WACは、オープンな環境でより多くの開発者が開発に参加でき、OSに依存せず広く携帯電話端末向けに配布可能なアプリケーション仕様と流通ルートを共通化するため、組織された。
日本国内の携帯端末市場は、iモードやワンセグなど独特に発展を遂げてきたため、他の市場には通用しないガラパゴス市場と呼ばれている。富士通では、携帯電話端末メーカーとしてWACに参画することでグローバル規模で進む技術革新に対応した製品を他の国内メーカーに先駆けて開発し、グローバル市場で端末ビジネスの拡大を目指す構えだ。
富士通、携帯アプリの開発と流通をグローバルで促進する組織に参画
2010年11月01日(月) 17時18分
関連ニュース
- 複雑化する車載ソフトウェアの開発、富士通が支援する基盤を発売 (10月01日 07時15分)
- 車載カメラビッグデータを解析 富士通が技術を開発 (09月12日 11時15分)