ジャガー F-PACE(写真は海外仕様)

ジャガーのSUVというだけで、緊張感が高まる。横幅を中心にボリューム満点のボディに、存在感抜群の大きなグリルをつけた顔。荒れた路面を駆け抜けるより、アウトドアギアを積み込むより、ラグジュアリーな空間のほうが圧倒的に似合う。

エンジンをスタートさせると、ジャガーのほかのクルマたちのように、センターコンソールに“はえて”くる丸いシフトダイヤル。かちかちと回して走り出す瞬間まで、緊張がとれることがない。

でも、走り出すとそのおおらかさにほっと息がもれる。広くてリッチなスペース。インテリアは必要以上に高級ぶっておらず、カジュアルな親しみやすさすら感じる。

運転席の座面の高さは、ちょうどいいものの、後席は座った時に前が見やすいよう、さらに高めに設定されているため、身長170cmの私でも、よいしょ感がある乗り込み具合。注目を浴びるクルマだけに、スマートに乗り降りできるよう、ちょっと練習しておきたいものである。

試乗したのは、2リットルのターボディーゼルである。車体が重い分、どかーんと突き抜けるようなトルク感はあまり感じない。けれど、四人乗車+四人分の宿泊荷物という想定で走っても、物足りなさはなく、逆に必要十分の手応え感が心地いい。

エコモードにして燃費をかせごうとすると、わずかに室内にこもり音がするのが気になる。ただし、私はかなりこもり音が気になるタイプのようなので、これは厳しすぎる意見かもしれない。

エコモードとノーマルモードを半分ずつ、高速道路と郊外を中心に600km走ったところで、リッターあたりの燃費は14kmを超える。ワンタンクでの足の長さとともに、いまの軽油価格では5000円もかからないというのは、ものすごく嬉しい。ジャガーを使い倒すという贅沢な楽しみが生まれそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

ジャガー F-PACE(写真は海外仕様) ジャガー F-PACE(写真は海外仕様) ジャガー F-PACEのディーゼルエンジン INGENIUM