警察庁は4日、都道府県別の交通事故死亡者数を公表した。2012年1年間の交通事故による死亡者数は4411人。一昨年より201人(4.4%)少なく、12年連続の減少となった。

4500人を下回ったのは、1951年(昭和26年)の死亡者数4429人以来のことだ。

ただ、2012年の交通事故発生件数は66万4907件。負傷者数は82万4539人だった。1951年の場合、発生件数は4万1423件。負傷者数は3万1274人だった。

事故件数や負傷者数でみると、交通事故そのものは激増し、それに伴って負傷者も増えている。ただ、事故を起こしても死亡事故になりにくい構造ができあがったことが、結果的に死亡者数を減らしていると言える。

交通事故件数は、95万2191件(2004年)をピークに減少傾向にあるが、まだ十分ではない。

飲酒死亡事故は、この10年間で997人から252人に減少している。65歳以上の高齢死亡者も3144人から2264人に減ったが、古屋圭司国家公安委員長の気になるコメントもある。

「死者数は減少傾向にあるものの、通学路における重大事故発生や65歳以上の高齢者が死者数の約半数を占めることを重く受け止める」

政府は引き続き、2015年までに、交通事故死者数3000人以下を実現し、世界一安全な道路交通を実現する第9次交通安全基本計画の目標達成に、強い決意で臨む方針だ。

さらに、都道府県別の交通死亡事故格差も見逃せない。死亡者数最多の愛知県と、最少の鳥取県では約8倍も差がある。死亡者数が多い道県で、死亡者数が増えていることも見逃せない。

2012年中の死者数の多い都道府県、少ない県は以下の通り。

▼多い都道府県
1)愛知県・・・235人
2)北海道・・・200人
2)埼玉県・・・200人
4)東京都・・・183人
5)大阪府・・・182人

▼少ない県
1)鳥取県・・・30人
2)徳島県・・・32人
3)山形県・・・37人
3)福井県・・・37人
5)長崎県・・・39人

2012年中の死亡者が増加した道県、減少した県は以下の通り。

▼増加した道県(全18道府県)
1)岐阜県・・・19人
2)岩手県・・・17人
3)島根県・・・14人
4)広島県・・・12人
5)北海道・・・10人
5)愛知県・・・10人

▼減少した都府県(全26都府県)
1)愛媛県・・・35人
2)東京都・・・32人
3)茨城県・・・27人
4)新潟県・・・26人
5)福井県・・・24人