トヨタ・アイゴ

欧州で唯一の公的衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは12月19日、トヨタ自動車の欧州向けコンパクトカー、『アイゴ』の衝突安全テストの結果を公表した。

アイゴは2005年3月、ジュネーブモーターショー05で発表。欧州Aセグメントに属する小型車で、トヨタの欧州における入門車に位置づけられる。開発はPSAプジョーシトロエンと共同で行われ、生産はトヨタとPSAの合弁会社、TPCAのチェコ工場が担当。プジョー版は『107』、シトロエン版は『C1』を名乗る。

今回ユーロNCAPは、アイゴがフェイスリフトを実施したことを受けて、アイゴの衝突テストを行った。ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行われる衝突テストだ。

また2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。

アイゴのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は25点。前面衝突テストでは、運転席のダミー人形の両大腿部と両足、側面衝突では胸への傷害レベルが、上から3番目の「MARGINAL」評価。また、追突を想定したむち打ち確認テストでは、最低の「POOR」評価となった。

また、子ども乗員保護性能は36点、歩行者保護性能は19点、安全補助装置の有無については5点。

この結果、アイゴの合計ポイントは85点にとどまり、総合評価は3つ星。最近のユーロNCAPのテストでは、最高の5つ星評価も多く見受けられるが、アイゴは3つ星という低い結果に終わった。

アイゴは2005年にユーロNCAPのテストを受けているが、この時は4つ星評価。これについて、ユーロNCAPのMichiel van Ratingen氏は、「テスト基準はここ数年で、劇的に厳しくなった」とコメント。さらに、トヨタが今回のテスト結果を受けて、「2013年7月までにトヨタは、アイゴにサイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグ、ESCなどを標準化することを約束した」と説明している。

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