メルセデスベンツ CLS 350 《撮影 島崎七生人》

シューティングブレーク登場を機に、ベース車の4ドアクーペにも改めて試乗してみた。同車は2012年8月に小変更を受け、レーダーセーフティパッケージを全車に標準装備、後席のシートヒーター、分割可倒機能を追加している。

低くワイドな実車は、相変わらずの存在感。個人的には先代に較べスタイル全体の“アク”が抑えられ、近寄りやすくなった気もする。シューティングブレークと較べると、ルーフ形状の違いで全高はクーペが5mmだけ低く、全長は、リヤオーバーハングが20mm短い。

室内も2代目になりコチラの心構えができたためか、初代では感じられた、前後席の理不尽な天井の低さは感じない。運転席は、クーペとすればタイトな空間、適度な高さのセンターコンソール等が心地いい。後席も2座席ならではのフィット感が嬉しいし、天井は低めながら、圧迫感を感じないギリギリの空間を確保している。

30万円のエクストラのラグジュアリーシートも多機能。マッサージ、ベンチレーション機能をはじめ、コーナリング中に一定以上のGがかかると、外側のサイドサポートが、ベッドで寝ていて愛犬が添い寝してきた時のように、ムムッと脇腹あたりを押してくれる。

オプションのエアサスを装着し、乗り心地もスムースで重みのあるメルセデス・ベンツらしいもの。試乗車はJC08モード燃費12.0km/リットルのV6の3.5リットルエンジン(306ps/37.7kg-m)を搭載。小気味よくレスポンスしながら、クルマを快活にもゆったりとも走らせてくれる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

メルセデスベンツ CLS 350 《撮影 島崎七生人》 メルセデスベンツ CLS 350 《撮影 島崎七生人》 メルセデスベンツ CLS 350 《撮影 島崎七生人》