笹子トンネル天井板崩落事故による通行止めで渋滞する国道20号(山梨県大月市初狩駅前交差点)《撮影 中島みなみ》

笹子トンネル天井板崩落事故で、今もまだら渋滞が続いているのが、通行止め区間の代替となる国道20号線。中央道を使って長野県や岐阜県と東京を往復する定期乗合バスやコンテナを積んだトレーラが、せまい1車線道路を行きかっている。

運転者にとっては、正確な渋滞情報のほしいところだが、日本道路交通情報センターが提供する道路交通情報では「渋滞しています」とか「時間によって渋滞が予想されます」など。この地点を先頭に5km、15分の渋滞などの具体的なデータが提供される首都圏と比較すると、ふわりとした情報だ。

それもそのはずで、代替路となっている山梨県内の国道20号線には渋滞を感知する道路交通情報通信システムが1台も設置されていないのだ。実は、高速道路を除いて、山梨県内で感知器が設置されているのは甲府市の中心部と富士吉田市の一部だけ。

中央線・富士急大月線の大月駅前から中央道大月ICを結ぶ国道20号線の約2km区間は、今年度に設置が予定されているが未着工の状態だ。そのため地元大月警察署などのパトロールカーが現地を巡回して渋滞を把握。関係各所に情報を提供している。

日本道路交通情報センターの情報は、事故発生の翌日3日10時には、中央線初狩駅前の交差点を中心に上りで2km、下りで300mという情報提供がなされた。5日14時には、初狩駅前から大月ICまで上りで3分、下りで14分かかっているという別の表現に変わっている。ちなみに初狩駅前交差点から大月ICまでは約4kmある。

10日午後の会見では、寸断された中央道は復旧の見通しが語られる見込みだ。

中央道の通行量は1日4万7000台。その影響の大きさから、早期復旧が求められていた。天井板崩落の影響がない下り線の点検終了したため、下り線を一時的に上下線として供用して応急復旧することになりそうだ。

笹子トンネル天井板崩落事故による通行止めで渋滞する国道20号(山梨県大月市初狩駅前交差点)《撮影 中島みなみ》