2日朝8時3分ごろ、中央道上り線「笹子トンネル」(山梨県甲州市)の天井コンクリート板が崩落する事故が起きた。通行中の複数の車両が巻き込まれた。

中日本高速によると、天井内側にはりつめられた厚さ8センチ程度のプレキャストコンクリートが、82.7キロポスト付近で50〜60メートルにわたって崩れているという。入口に近いところを走っていた軽車両1台の火災も発生した。当時、通行していた車両が何台あったかは不明。

15時30分時点で、30代女性が自力で甲州市側に避難し、大月市消防本部救急隊が病院に搬送した。もう1人を東山梨消防本部がが救出したが、ほかに被害者がいるかどうかは不明。30代の女性は軽傷、もう1人は中程度の傷を負っている。東山梨救急隊大月市救急隊の各2隊が救急搬送体制をとり、現場で対応中だ。

しかし、現場では崩落の危険性が再び高まり、12時48分に消防救急隊にトンネル内からの退避命令が出た。その後は中日本高速と有識者による安全確認が行われている。

中央道上り線は、東京側で大月ICまで、名古屋側は勝沼ICまでしか通行できない。

笹子トンネル上り線の全長約5キロ。中央道では恵那山トンネルに次いで長い。トンネルの点検は9月18日〜10月2日にかけて行われ、「その時点で損傷の報告はなかった」(中日本高速八王子支社)という。