マツダ『CX-5』

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年11月30日付

●日欧EPA交渉開始、EU理事会で合意(読売・1面)

●車6社10月の中国生産半減(読売・2面)

●トヨタ「超小型車」参入、1人乗りと2人乗りのEV(読売・2面)

●カー・オブ・ザ・イヤー、マツダ「CX-5」(読売・12面)

●10党首ネット討論(産経・1面)

●都知事選9新人の戦い(産経・1面)

●F1、小林へ募金、1億円突破(東京・18面)

●三菱重工・日立電力新会社発表、原発・交通も統合視野(日経・1面)

●働きやすさや成長性総合評価、1位ドコモ、2位セブン&アイ(日経・1面)

●ロス自動車ショー開幕、トヨタ、21車種投入、ハイブリッド車GMはEV公開(日経・15面)

●清華大系機関と日産が包括提携、中国向け車開発へ(日経・15面)

●パーク24、営業益最高、前期3期連続、時間貸し駐車場が好調(日経・19面)

ひとくちコメント

自動車専門誌などで活躍する自動車評論家らで組織する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が、「2012―2013日本カー・オブ・ザ・イヤー」にマツダの多目的スポーツ車(SUV)「CX―5」を選定した。マツダ車の受賞は05年の「ロードスター」以来で、7年ぶり4回目という。

きょうの各紙にも「CX―5」のカット写真付き(朝日は記事のみ)で経済面などで大きく取り上げており、それなりのインパクトを与えている。

受賞理由は「ディーゼルエンジンで力強さと低騒音・低振動を両立させ、日本でディーゼル車の人気を復活させたことが評価された」そうだ。

ただ、今回の選考結果を聞いて「オャ?」と思った人も多かっただろう。居酒屋の壁に貼ってあるお品書きのように多党が乱立する衆院選ではないが、下馬評では、トヨタ自動車と富士重工業が共同開発した小型スポーツ車「トヨタ86」「スバルBRZ」が支持率で断トツとみられていたからだ。

その「トヨタ86」「スバルBRZ」は、363票を獲得した「CX―5」と45票の差で2位となり、実行委員会特別賞を受賞したが、関係者の落胆ぶりが目に浮かぶ。

一方、最終選考で最多票を獲得した「CX―5」の受賞を最も喜んでいるのは山内孝会長 社長兼CEOではないだろうか。リーマン直後に社長に就任し、4期連連続の赤字、2期連続で無配転落と「これまで何もいいことがなかった」(山内社長)という悲劇の経営者でもある。

それがかつてのロータリーエンジンを超えるブランド力が期待される「スカイアクティブ」という新技術を投入し、そのクリーンディーゼルが高く評価され、今年の最優秀車に輝いた。

きょうの日経には、タイミングよく新型「アテンザ」の全面広告が掲載されている。山内社長とキャスターの福島敦子さんとの特別対談だが、そのタイトルは「走る歓びは次のステージへ」とある。社長就任から苦節4年、これで有終の美を飾る花道のお膳立ても整ったようだ。

【新聞ウォッチ】マツダ 山内社長、苦節4年の末に得た初の“美酒の味” 喜ぶマツダ関係者 「次はスポーツカーで」 …CX-5で大賞のマツダ藤原執行役員《撮影 椿山和雄》