平岡塾長選手(左)と蓬田昭男選手(右)《撮影 太宰吉崇》

11月17日、ネッツカップ ヴィッツレースのグランドファイナル戦が行われた。

同レースは、個人でも参加できることが特徴のワンメイクレースだが、チームを作って参加することでレースに対するモチベーションも変わってくるようだ。

個人とチームで参加するモチベーションの違いについて、現在チームの一員としてヴィッツレースに参戦している、関西チャンピオンの平岡塾長選手と関東チャンピオンの蓬田昭男選手に話を聞いた。

ーレースを始めたころの印象は?

蓬田:「私は1000ccのヴィッツレース時代の2003年から始めたので、今年で10年目になります。当初は知り合いもなく練習も一人でしていましたので、レースに参戦しても予選落ちしてしまうことがあったのですが、それでも他の人と競り合うのは楽しかったですね。」

平岡:「僕も蓬田選手と全く同じで、当初はショップなどには頼らず、妻と二人でやってました。自分でサーキットまで運転して、メンテナンスをして、レースをして帰るということの繰り返しでした。レースって、マシンが速いのかドライバーが速いのかよくわからない部分があるのですが、ヴィッツレースはマシンが同じなので参加してみました。そうしたら、あまりのレベルの高さにビックリしました。」

ー上位を目指そうと思ったきっかけは?

平岡:「一人でレースに参加して帰ること繰り返していくうちに、結局レースに出るということは勝ち負けであり、勝たなければ面白くないと思ったんです。僕の場合は、早い段階でいい先輩に出会えたことで、技術を吸収してトップ争いに参加できるようになりました。いろんな人の協力があっていまのポジションにいると思うんです。」

蓬田:「僕は、最初の3年は参加すること自体が楽しくて、順位は二の次だったんです。ですが、ヴィッツレースの車両が新型モデルに切り替る際に、ずいぶん悩みましたが新車を買って参戦することを決めました。新車を買うからには上を目指してやろうと思いました。」

蓬田:「今はそれなりの人数が集まっているチームとしてレースに参加していますが、(チームスタッフは)普段はクルマに関係のない仕事をしている人の集まりです。せっかくの休日に手伝いにきてくれた仲間のことを考えると、こちらも“結果を出したい”という気持ちになりますね。やっぱり、レースに勝つと仲間も喜んでくれるので、上位を目指して練習するようになりましたし、一人でやっていたら上位クラスを争うまでにはならなかったのかなと思います。」

平岡:「各チームそれぞれのスタンスがあるかと思いますが、こちらが嘘のない情報を提示してコミュニケーションがとれるようになると、相手もポロッと本当のことを喋ってくれます。僕の場合は、人にも恵まれて上達への近道を歩んで来られたと思います。」

ーこれからレースを始めてみようと言う人に向けて。

蓬田:「レースはお金もかかりますし敷居が高いとは思いますが、ヴィッツレースは参加しやすいワンメイクレースであると思います。参加しやすいからといってレベルが低い訳ではなく、レースの楽しさも十分にあるので、興味があったらまずは参加してみるといいと思います。」

平岡:「(関西チャンピオンと言っても)僕は周りの人からは“あの人、痛い車に乗っているなあ”ぐらいにしか思われてませんけど(笑)、僕をコテンパンに負かしてくれる選手の登場を望んでます。僕の周りにも2名ほど今年から始めてくれた人もいます。これから参加したいという若い人達に、手助けもしていきたいと思ってます。」

平岡塾長選手《撮影 太宰吉崇》 蓬田昭男選手《撮影 太宰吉崇》 平岡塾長選手《撮影 太宰吉崇》 蓬田昭男選手《撮影 太宰吉崇》 ネッツカップ ヴィッツレース《撮影 雪岡直樹》