ビューティフルキットによって後付け感が無くなったパナソニック『ストラーダLシリーズ』《撮影 石田真一》

◆ビューティフルキットで純正さながらのフィット感

「最初からそこにあった気がする」、それがパナソニック『ストラーダLシリーズ』が装着された『プリウスα』に乗り込んだときの第一印象だ。車種別に設定された「ビューティフルキット」を使うことで、既存のインパネに違和感無く組み込むことができるため、何の説明も無ければ工場で装着された純正ナビゲーションのようにも見えてくる。後付け感を覚えることはまったくない。

機能詳細に入る前に、まず新型Lシリーズのアウトラインについて確認しておこう。

この秋に発売された新型Lシリーズは「LS810D」と「LS710D」の2モデル。ストレージはSDHCカード16GB。これとは別にエンターテインメント用のSDHCカードスロットがあり(SDHCカードは別売)、音楽や映像などを保存したカードから再生が可能だ。国産主要車種のステアリングスイッチにも対応する。

地デジはフルセグの4アンテナ・4チューナーに加えて、音響効果設定「音の匠」は車種専用にチューニングされる。

先進機能としては、DSRC(狭域無線通信)によるITSスポットサービスにも対応するなど、安全・利便性を高めた。地図更新データは、Webユーザーを登録することで最大3年分無料でダウンロードが可能だ。

ここで紹介するプリウスα用のストラーダLシリーズは8インチモニターを備えた「CN-LS810D」で、通常の2DINサイズAVNよりも画面が大きいことも特長のひとつ。画面もフラットなタイプで、静電容量方式のタッチパネルとなっている。2DINサイズAVNでは本体下部や横側にあったハードキーは、ビューティフルキット側に移されている。このキーのデザインも装着する車両に合ったものとなっている。


◆マルチタッチ&フリック操作にも対応

操作感覚はカーナビというより、スマートフォンのそれに近づいてきた。Lシリーズの2012年モデルはマルチタッチに完全対応しており、地図の縮尺変更はピンチイン/アウトで行えるようになっている。1本指でのダブルタップ/2本指(2点)タッチでも縮尺変更は可能だ。後者の方が画面を注視することなく行えるため、運転中はこちらを使う機会の方が多いだろう。地図もフリックでスクロールできる。

フリック対応で大きく変わったのはメニュー画面かもしれない。ナビ機能とオーディオ機能、それに設定メニューが「ひとつの輪」になった。各項目が横でつながっており、フリックすることでくるくると回る。メニュー画面の中で“現在地”を意識することなく、フリックしていけば探している項目にたどり着くようになった。これも非常に便利なポイントであり、スマートフォンユーザーであれば、これまで親しんできたUIでナビも操作できるので、ストレスもなさそうだ。


◆専用アプリ「ここいこ」もバージョンアップ

最近のパナソニック『ストラーダ』を語るうえで欠かせないのが、スマートフォン連携だ。専用アプリケーション『ここいこ』はLシリーズ登場にあわせてバージョンアップ版の提供も始まり、さらに使いやすくなっている。

これまでは「ここいこ」を車内で操作する必要があったが、今回のバージョンアップによって目的地の送信予約が可能となった。Androidの場合は乗車前に目的地を検索して送信予約しておけば、クルマのエンジンを掛け、ナビが起動した時点(Bletoothのペアリング完了時点)で自動的に目的地が送信されるようになっている。

事前に検索できるので、例えば前夜のうちにゆっくりとドライブの目的地を設定。当日はクルマに乗り込んだ時点でナビの目的地設定がなされるため、発進の直前に目的地を設定するわずらわしさからも解放された。


◆おすすめを提案してくれるコンシェルジュ機能

面白いのはこれも今回のバージョンアップで加わったコンシェルジュ機能。「寄り道コンシェルジュ」という名称がついている。

現在地の周辺にある観光スポットや飲食店などを紹介してくれるもので、「次どこに行こうか?」と困ったときに便利な機能。探したスポットはもちろんそのままナビへ送信。目的地としてセット可能だ。

現在の対応車種は、トヨタが『プリウス』(LS810)・『プリウスα』(LS810)・『アルファード』(LS810)・『ヴェルファイア』(LS810)、そして『アクア』(LS710、アクア用は2013年2月の発売予定)。日産が『セレナ』(L800)、ホンダは『フリード』(LS710)・『ステップワゴン』(L800)・『フィット』(L800)、ダイハツは『ムーヴカスタム』(LS710)となっている。それぞれの車種に専用取付キットであるビューティフルキットが用意されており、セットでの購入・取付けが必須だ。

なお、昨年発売されたモデルも併売されており、「L800」シリーズがそれ。この秋発売されたLS810/LS710はストレージがSDHCカードだが、L800シリーズはHDDとなる。LS810とLS710の違いは画面サイズで、LS810が8インチ、LS710は7インチとなる。ナビ/AVの機能は両モデルとも共通だ。

静電容量式のタッチパネルはマルチタッチに完全対応した。《撮影 石田真一》 ピンチイン/アウトで地図の縮尺が変更できる。《撮影 石田真一》 スマートフォンの操作により近づいたといえる。従来のカーナビとは操作性が異なるが、スマホユーザーはこちらの方が使いやすいはずだ。《撮影 石田真一》 1本指でのダブルタップ/2本指(2点)タッチでも縮尺変更は可能となっている。《撮影 石田真一》 プリウスα用は8インチサイズのモニター。フラットパネルの画面はコントラストも高く、非常に見やすい。《撮影 石田真一》 メニュー画面もフリック操作できる。《撮影 石田真一》 横への動作でくるくると回るようになっており、ナビとオーディオ、設定系をシームレスに扱える。《撮影 石田真一》 最初からそこにあったかのような印象。市販ナビとは思えないスッキリ感が自慢。《撮影 石田真一》 同じプリウスαに装着したワイド2DINサイズのストラーダHシリーズ。後付け感は出てしまう。《撮影 石田真一》 ストラーダ連携アプリ「ここいこ」はLシリーズ登場にあわせてバージョンアップを実施。《撮影 石田真一》 コンシェルジュ機能が新たに加わった。《撮影 石田真一》 目的地設定もワンタッチで行える。《撮影 石田真一》 予約送信機能も新たに追加された。事前に目的地を設定しておくと…。《撮影 石田真一》 クルマに乗り込み、ナビが起動した時点でナビ側へ目的地が送信される。《撮影 石田真一》