オーストリア大使館 マルティン・グラッツ商務参事官

オーストリアの自動車関連企業14社による企業プレゼンテーション「オーストリア オートモーティブ セミナー」が、11月12日、ウェスティンホテル東京で開催される。

日本、オーストリア両国の自動車関連企業のマッチングに関して、オーストリア大使館商務部のマルティン・グラッツ商務参事官に狙いを聞いた。

---:オーストリアの自動車関連企業から見た日本企業の魅力は。

グラッツ氏(以下グラッツ):オーストリアと日本の自動車関連企業に共通していることは、高品質の製品を供給していくという考え方です。製品供給に対して似た考え方を持つ両国企業が協力することはグローバル市場で戦い抜く力になっていくはずです。特に両国の協力は、研究開発の面で実を結ぶ可能性が高いのではないでしょうか。

---:世界が注目しているアジア市場に対して、オーストリア企業のアプローチ方法を教えてください。

グラッツ:成長が見込まれるアジアの自動車市場は魅力的で、日本の自動車関連企業はすでに多くがアジアに進出しています。ティア1、ティア2といった日本のサプライヤーが、現地生産のキャパシティ不足になり、他社と協業を考えた際、現地に進出しているオーストリア企業に目を向けてもらえればと思います。また、日本と中国の問題に関しても、オーストリア企業が一枚挟まることで、中国ビジネスを円滑にまわすことができるかもしれません。苦しい状況にこそチャンスがあると考えています。

---:欧州の経済状態とオーストリア企業の対応状況は。

グラッツ:欧州経済が不安定であることは事実です。ただ、これまでもいくつかの困難はありましたが、欧州のなかでもドイツとオーストリア経済は安定しています。輸出に取り組む企業が多い日本の自動車産業にとって、現在の円高は困難な状況を生み出しています。オーストリアも輸出をメインとする企業が多いのですが、ユーロ安はこうしたオーストリア企業にとって追い風です。また、日本の企業にとっては、オーストリア企業への投資のチャンスでもあります。

オーストリア、日本両国の企業にとって、危機はチャンスを秘めているということです。日本市場は横ばいからやや縮小で推移していますが、グローバル市場で考えれば高品質な製品を供給できる多くの日本企業にチャンスがあります。そうした優良な日本の企業とオーストリア企業のマッチングを支援して行ければと考えています。


◆「オーストリア オートモーティブ セミナー」の開催日時は11月12日10時から15時。場所はウェスティンホテル東京。入場料は無料だが事前登録が必要となる。定員は100名。日英通訳付。

オーストリア大使館 マルティン・グラッツ商務参事官