ホンダ・N-ONE《撮影 太宰吉崇》

開発責任者の浅木泰昭・本田技術研究所主任研究員は、『N-ONE』の顧客ターゲットを「多くの方が年金生活に入った団塊世代と、もう一度クルマにふり向いていただきたい若い人」と、年代的に両端の層に定めたという。

このうち、団塊の世代は子離れや維持費の理由などから、近年、軽自動車へのダウンサイジングが顕著となっている。それでも、ためらう層がいるのも現実であり、浅木氏は「軽に行きたくない」理由を、徹底してつぶす商品開発を進めた。

そのひとつが、車体サイズの制約などからくる「安全性」という視点。N-ONEは、ホンダの小型登録車でも標準設定されていないモデルがあるVSA(横滑り防止装置)を標準装備とした。また、軽では業界初となる「エマージェンシーストップシグナル」の標準装備にも踏み切っている。急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅して、後続車に知らせるものだ。

さらにサイドカーテンエアバッグについては、売れ筋グレードの「Lパッケージ」に標準設定した。浅木氏は「全体の6割程度がLパッケージでカバーされる。軽の常識を超える装着率になろう」と見ている。一部の登録車を超えるこれらの装備は、軽ユーザー予備軍の「ためらい」にどう響くか、注目される。

本田技術研究所 浅木泰昭 主任研究員《撮影 池原照雄》 ホンダ・N-ONE《撮影 太宰吉崇》 ホンダ・N-ONE《撮影 太宰吉崇》 ホンダ・N-ONE《撮影 太宰吉崇》 ホンダ・N-ONE《撮影 太宰吉崇》