研究概要図(タイヤ用ゴムのナノスケール階層構造を3階層独立に制御)

ブリヂストンは、乗用車用の超低燃費タイヤ用ゴムの技術開発に成功したことを発表した。

今回の技術開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のナノテク・先端部材実用化研究開発の一環として実施。ブリヂストン、JSR、東北大学原子分子材料科学高等研究機構、九州大学先導物質化学研究所、産業技術総合研究所ナノテクノロジー研究部門が産学官連携のオープンイノベーション研究体制を構築し、分析や解析が行われた。

研究では、ゴム材料中の各部材の空間配置をナノサイズで最適化する「三次元ナノ階層構造制御技術」の開発により、ブリヂストンの乗用車用低燃費タイヤ用ゴム対比エネルギーロス44%低減、耐摩耗性能26%向上に成功した。

具体的には、最適化末端変性ポリマーによるブレンド形態を制御し、耐摩耗性の向上と同時に、専用設備による充填剤の配置最適化。低ロス化を図った。さらに、加硫条件の最適化による架橋網目分布の均一化により、さらなる低ロス化を図った結果、低いエネルギーロスと高い耐摩耗性という、相反する特性を同時に備えたタイヤ用ゴム材料の開発に成功した。

今後は、ブリヂストンが同研究開発で得られた評価・解析・予測法について、自社の材料設計技術である「ナノプロ・テック」と融合させ、現在市販されている低燃費タイヤ対比で転がり抵抗をさらに20%低減したタイヤの開発を目指す。

ブリヂストン、乗用車用の超低燃費タイヤ用ゴムの技術を開発