アクティブ・エンジン・ブレーキ搭載車両≪資料写真≫

日産自動車は10月17日、減速が必要な時やカーブ進入時にエンジンブレーキを自動制御することでドライビングをアシストしてくれる「アクティブ・エンジン・ブレーキ」と名付けたシステムの技術を公開した。

開発に携わった電子技術開発本部走行制御開発部の中村圭希氏は「日産には『VDC』というエンジンやブレーキを自動制御するシステムがあるが、いずれも車がスピンしそうになるような危険な領域で作動する。そうではなくて通常の運転でありがたみを提供できないかという発想から開発が始まった」と明かす。

「VDCは車のライフで考えると作動回数はめったにないが、このシステムはほぼ日常、旋回するたび、ブレーキを踏むたびに効く」と中村氏は強調する。

その仕組みは「直線路でブレーキを踏んだ場合、その度合に応じて減速度を演算しCVTにギア比を落とすよう指令を与えることで、エンジンブレーキがかかる。またカーブに進入する際には車速と舵角をもとに、安心して曲がれる目標速度を演算し、その速度になるようCVTのギア比を落とす」というもの。

中村氏は「オートマチック車でも技術的には対応できるがスムーズさで違和感がでると考えており、CVTを前提とした技術」としながらも、「すべて既存の車についているアクセルペダルセンサー、ステアリングセンサーを使っているのでコストアップはほとんどなく実用化できる」という。

日産自動車先進技術説明会