日産ノート メダリスト《撮影 青山尚暉》

新型『ノート』はエンジンを1.2リットルにダウンサイズしつつ、しかしノートと『ティーダ』(ハッチバック)を統合したこれまでにない上級指向のコンパクトカーだ。

しかも、懐かしい、日本初のハイオーナーカー、ローレルにあった「メダリスト」が上級グレードとして復活した。オートライトシステム、クラス初の搭載となるアラウンドビューモニター、ディスプレー付きルームミラー(アラウンドビューモニターを表示)、本革巻きステアリング、ヒーター付きドアミラー、外気温度計などを追加装備。ダウンサイザーの期待に応えるグレードだ。

新型ノートのタイヤはエコスペシャルな14インチが基本(S DIG-Sのみ15インチ)。しかしこのメダリストにはOPの15インチのノーマルタイヤ+アルミホイールのセットが装着されていた。

実はタイヤは3種類あり、S DIG-Sに装着される15インチがもっとも燃費スペシャルの低ころがりタイプ。メダリストにも標準の14インチは次に低転がりタイプで、このアルミホイールと組み合わされるOPの15インチは乗り心地重視のノーマルタイヤとなる。

ただし、さすがにインチアップされたタイヤの乗り心地は硬め。路面によってはゴツゴツしたタッチを伝える。もっとも硬くても角が丸められているから、決して不快じゃない。むしろこうした乗り味を好む人もいるだろう。

が、15インチタイヤ装着車は最小回転半径が14インチの4.7mに対して5.2mにもなってしまう。先代ノート、ライバルはほぼ4.7〜4.8mの範囲だから、小回り性では劣ることになる。見栄えはともかく、コンパクトカーとしての扱いやすさなら14インチ装着車を薦める。

ちなみに、新型ノートのベンチマークはフィットだという。フィットは4気筒で、走りの質に関しては明らかに上。ただし、クラス最大だった後席の乗降性、居住空間に関しては、今やクラス最大のノートが上回る。

さらにこのメダリストなら室内全体の上級感も上。後席を重視するコンパクトカーユーザーなら一度後席に座ってみるといい。きっとその広さに驚くはずだ。ちなみに内装色が黒のみなのは、コンパクトカーの中でダントツに美しいファインビジョンメーターを際立たせるためと、汚れが目立たないための配慮。

日常はECOモードでエコ走行に徹し、遠出する時はノーマルモードで1.5リットル並の余裕ある走りを味わう…。そんな使い分けができるのもノートならではと言える。

そして、コンパクトカーとしてもっともペットフレンドリーな1台であることも付け加えておこう。荷室部分から大型犬が乗降できるのは、OPの女性でも片手で操作できるほど軽いマルチラゲッジボード(2万6300円)を装着し、ワゴン並に低い開口部(地上635mm)の段差をなくした状態のノートだけである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

日産ノート メダリスト《撮影 青山尚暉》 日産ノート メダリスト《撮影 青山尚暉》 日産ノート メダリスト《撮影 青山尚暉》 OPとなる15インチタイヤとアルミホイールの組み合わせ。《撮影 青山尚暉》 ECOスイッチによって、2種類のエンジン性能が手に入る。《撮影 青山尚暉》 前席《撮影 青山尚暉》 後席ひざ回り空間は大型セダン以上の広さ。《撮影 青山尚暉》 OPのボードを装着すると荷室開口部の段差がなくなり、大型犬なら乗降可能。《撮影 青山尚暉》