アウディの1号車、マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ組の『R18 e-tron クワトロ』が、WEC第7戦のテスト走行で1分29秒073のトップタイムを記録した。

今年のルマン24時間レースで史上初めて実現したハイブリッド対決。栄冠を得たのはアウディだった。

ハイブリッド・カーの世界をリードするトヨタの技術をもってしても準備不足は決定的だった。トヨタが採用したハイブリッド・システムはキャパシタ式で、アウディはフライホイール式とその解釈は異なる。

エンジンそのものもトヨタがガソリン・ターボなのに対し、アウディはディーゼル・ターボを採用している。更にアウディは伝家の宝刀「クワトロ」4輪駆動システムまで織り込んで来た。

ル・マンではアウディの完全勝利に終わったが、6時間まではトヨタも互角のスピードを見せていた。その後のサンパウロで一矢を報いたトヨタだが、地元・富士でのこの一戦も是が非でも欲しいはずだ。

王者アウディは今戦富士においてディーゼル(『R18 ウルトラ』)をエントリーさせず、ハイブリッド車『R18 e-tronクワトロ』を2台も持ち込み万全を期す。

最高水準のテクノロジーの戦いも最後はドライバーとクルーという人間に勝負が託されるのが耐久レースだ。

トヨタはそのステアリングを中嶋一貴に任せ、アウディもまた長く日本で活躍する名手ロッテラ―、トレルイエ、クリステンセンらに委ねる。

ピット・ストップの回数が多いだけに正確な作業、アクシデントへの対処等、クルーに負う部分もまた多い。テクノロジーとヒューマン・スポーツ。6時間の熱戦は14日午前11時スタートだ。

【WEC 第7戦 富士】ルマンのリベンジなるか、それとも返り討ちにするか…ハイブリッド対決 写真:左から、中嶋一貴選手、アレックス・ブルツ選手、ニコラス・ラピエール選手(参考画像:第4戦シルバーストーンで表彰台を獲得) TS030 ハイブリッド(参考画像) 【WEC 第7戦 富士】ルマンのリベンジなるか、それとも返り討ちにするか…ハイブリッド対決 続々と会場入りするルマンカー