大画面のお陰で遠くまで見渡せる地図になった。曲がる場所では自動的にズームアップする機能があるので、縮尺は広い範囲を見渡せるように設定したほうが快適に使える。

ソフトウエアはこれまでのnuviシリーズと大きな違いはなく、操作方法はまったく同じだ。ただし、地図の見え方がまったく違う。事前にスペックとして分かっていたことだが、実際に見てみるとちょっと驚くほどだった。なにしろ、従来のnuviシリーズと比較して画素数で言えば3倍近い表示面積があるのだ。

◆GARMINのUIと7インチの大画面が生み出した使い勝手


従来のnuviシリーズは、自分がどこで、どの方向に曲がればいいのかについてはこれ以上ないほどわかりやすく示してくれる地図だった。反面、今自分がどこにいるのか、周辺になにがあるのかについては今ひとつ掴みにくい面があった。しかし本機の地図なら遠くまで見渡せる。地図上での現在位置を把握しやすいのはもちろん、ルートがこの先どうなっているのかもよく分かる。

ジャンクションや大きな交差点、インターチェンジでのイラストによる案内や青い交通案内版の表示も従来通り。ただ、そういった案内で画面の半分が埋まっても、残った地図表示部分にまだそれなりの広さがある。これが一層のわかりやすさにつながる。

ガイド機能でほかに気づいた違いとしては、ガイド音声がある。nuviシリーズのガイド音声はどれもがどうも硬い調子で、時には怒りながらしゃべっているのかと思うこともあった。本機では、優しくなったとまでは言えないにしても、「普通のしゃべり方」にはなっている。交差点名の読み上げもスムーズで、よりわかりやすくなった印象だ。


◆FMトランスミッターでカーステから音楽再生、Bluetoothでハンズフリー通話も

大型化したディスプレイと並んで本機の大きな特徴が、FMトランスミッターを搭載したことだ。当然ながらMP3を再生するミュージック機能や動画ファイルを再生するムービー機能も搭載しているので、本機で再生した音楽や動画の音声を自動車のスピーカーから聞くことができる。

当然ながら本機の内蔵スピーカーとは比較にならない音質で音楽を楽しむことができ、非常に快適だ。ナビ機能の音声ガイドも同様に自動車のスピーカーから聞こえるため音質がよく、しかも音楽がミュートされるため聞き逃すことがない。

ただ、少し残念なのは、音楽の再生機能にレジューム機能がないことだ。一度電源が切れると再生は停止され、もう一度電源を入れても再生にならない。そのため、ドライブ中でも休憩するたびに再生ボタンを押し直さなければならない。もっとも、ナビ画面にはミュージック機能へのショートカットアイコンが表示されるためそれほど手間がかかるわけではない。

ほかのデバイスとつながる機能としては、nuviシリーズ伝統ともいえるBluetoothも搭載している。かつてはあまり利用されることのなかった機能だが、スマートフォン全盛の現在では必須といってもいい。なぜならスマートフォンは全てBluetoothを搭載しているからだ。

ハンズフリー通話を毛嫌いする人もいるが、実際に使ってみるとこれは非常に便利。事前にケーブルをつなぐといった必要もなく、スマートフォンはポケットやカバンに入れたままで通話ができる。もちろん、着信だけでなく発進も本機の画面上の操作で可能だ。組み合わせるスマートフォンにもよるが、ボイスダイヤルにも対応する。また、このモデルからA2DPプロファイルに対応し、ペアリングできるデバイスにヘッドフォンが追加された。携帯音楽プレーヤー的な使い方もできるわけだ。

そのほか、紹介しておきたい機能としてはパソコンからの位置情報の転送機能がある。これもちょっとした機能でGARMINのWebサイトでもあまり大きく紹介されていないのだが、実は非常に便利な機能だ。予めGARMIN用のドライバをインストールしておけば、本機をUSBでパソコンと接続し、Googleマップで見つけた場所を簡単に転送できる。

それともう一つ。本機は別売オプションを追加することでバックモニタやドライブレコーダーになるということも強調しておきたい。バックモニタはともかく、ドライブレコーダーになるPNDというのは他メーカーにはないアドバンテージだ。

ジャンクションビューを表示してもなお、地図に十分な広さがある。 こちらは交通案内版の表示。実際の看板と同じように表示してくれるので分かりやすい。 大きな交差点もイラストを表示してくれる。画面左上と中央下にレーン表示があるのに注目。 名称や住所の入力も画面が大きくなった分だけやりやすくなった。グレードアップした名前検索機能は2文字以上入力すれば検索ができる。 FMトランスミッターの設定画面。簡単に周波数の設定ができるほか、音声出力を内蔵スピーカーにするかFMトランスミッターにするか選択することができる。 出力する音声のバランスを調整することができる。これは便利だ。 走行中にミュージック機能を呼び出すには画面右下のショートカットアイコンをタップしてメニューを開き、音符のアイコンをタップする。 ミュージック画面はシンプルながら多機能で、繰り返し再生やランダム再生、プレイリストの作成にも対応する。 音楽を再生して地図画面に戻ると、地図上に音符のボタンが表示され、これをタップしてミュージック機能の画面に移ることができる。 Bluetooth機能の設定画面。携帯電話だけでなく、ヘッドフォンも接続できることが分かる。 スマートフォンなどの電話機を接続するとこのようなメニューで各種の操作ができる。大きな画面で発信操作ができるのは便利だ。 パソコンでGoogleマップを使い、行きたい場所が見つかったら本機をUSBケーブルで接続し、「その他」-「送信」をクリック。 「ナビメーカー」を「ガーミン」にして送信ボタンをクリックすれば、位置情報を転送できる。 別売のオプションを購入すれば、このようにドライブレコーダーとして使用することができる。この機能は非常に本格的なもので、数万円のドライブレコーダーに匹敵するといっていい。