3号館部品ブースの一角に構えたTomTom

具体的な商品展開がない日本ではあまり馴染みがないTomTom。しかし、PNDの世界シェアではアメリカのGARMINに次ぐ世界第2位の座を獲得し、欧米での知名度はとくに高い。同社はポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場3号館の部品ブースに出展し、事業内容の紹介を基本とした展示を行った。

TomTomの本社はオランダ・アムステルダムにある。現在、PNDは欧州24カ国をはじめ、北米やオーストラリアなどで展開しており、2007年には世界有数の地図データ会社「テレアトラス」を買収。自動車メーカーへのカーナビのOEM供給にも積極的で、最近では欧州向けマツダ『CX-5』やレクサス『CT200h』にも同社製ナビが採用されている。また、iOS6用地図データとして同社が提供を行ったことで話題を呼んだ。その意味でTomTomは世界的なナビゲーション・ソリューション・プロバイダーへ発展を遂げたとも言える。

会場ではこれらの具体的な製品を展示し、なかでももっとも力を入れていたのは通信モジュールを内蔵したPND『LIVE』シリーズだ。主として通信回線を使って交通情報を得ることに使われるが、これは欧州24カ国でサービスを提供中。情報は2分ごとに更新され、プローブにも対応を果たすことで情報精度は確実に向上してきているという。

近年でとくに通信モジュールを内蔵した機種「LIVE」もラインナップを増やして交通情報などを反映したルート探索を提供している。このPNDは高いものでも300ユーロ程度で購入でき、購入すると半年から1年程度の間サービスが利用できる権利も付く。その後は40〜50ユーロ/年の費用でサービスの利用が継続でき、すでに「LIVE」対応PNDは約3000万台を出荷。タクシーやトラックなどのドライバーからも高い支持を受けているという。交通情報は約2分ごとに更新され、年々利用者が増えることでプローブによる情報精度向上につながっているようだ。

また、この「LIVE」利用で大きな役割を果たしているのがスマホ用アプリだ。欧州でもスマホの普及でPND本体の売れ行きは徐々に落ち込み始めている。この状況にTomTomはいち早くiPhone用ナビアプリをスタートさせ、最近ではアンドロイド用にも提供を始めた。その結果、欧州での同社のナビアプリに対する高い認知度を獲得し、最大のライバルGARMINGを焦らす結果ともなったほどだ。

通信機能を備えるスマホだけに、利用者が増えれば「LIVE」の精度向上にもつながり、またiOS6への対応はこの状況に大きなプラスとなっていくとの見通しも立つ。「LIVE」を軸とした展開に並々ならぬ意気込みを感じた。

TomTom製ナビがレクサスCT200hにOEM搭載された コントロール系はレクサス特有のインターフェイスを踏襲 プローブ対応交通情報「LIVE」による情報提供画面 「LIVE]対応PND。左がトラックドライバー向け、真ん中がキャンパー向け、右が一般ドライバー向けとなる TomTomのアンドロイド端末向けアプリ iPhone向けアプリはすでに高い評価を得ている アプリはiPadなどタブレット用にも適応させている