住友ゴム、高性能タイヤを製造する新工法「NEO-T01」を開発

住友ゴム工業は、タイヤを「真円」に近づけるための新しい製造工法「NEO-T01」を完成したと発表した。NEO-T01を採用した第1弾商品となる次世代ランフラットタイヤを2014年に市販する。

同社は「高精度と高性能の追求」をテーマとし、生産工程の全自動化と設備の小型化を実現した製造工法「太陽」を白河工場などに導入している。タイヤに求められる要求性能は、高度化していくことが予測されることから「太陽」を超える「超高精度」を実現するための新たな工法開発のプロジェクトを2008年からスタートし、今回、次世代新工法を完成した。

NEO-T01で採用したキー技術は「メタルコア工法」「全自動連結コントロール」そして「高剛性構造」の3つで、特にNEO-T01の最大の特長がメタルコア工法。従来の工法では、タイヤ成形する際、筒状のドラムに各部材を貼り付け、組み合わせていた。

NEO-T01では超高精度を実現するため、実際の仕上がりのタイヤサイズで作られているタイヤ内側の形状をした金属の成形フォーマーに、タイヤの各種部材を貼り付けていくメタルコア工法を開発した。この工法によって高速ユニフォミティ(高速走行時の不均一性)を70%低減する。

全自動連結コントロールは、ストリップ部材の生成・加工から、メタルコアへの貼り付けまでの全てを100分の1ミリ単位のコンピュータ制御システムによってコントロールすることで、それぞれの部材で最適な重量を割り付ける。この結果、従来工法比較で10%の軽量化を実現した。

高剛性構造では、設計通りのサイズ・形状のメタルコアで成形から加硫までの工程を終えるため、これまで使えなかった強靭な素材を補強部材に採用できる。これにより高速走行時の形状変化を50%抑えることができる。

新工法は高性能なタイヤの製造に活用していく。