新長期規制(2005年規制)適合ディーゼル重量車で、尿素SCRシステムの性能劣化により使用過程車のNOx排出量が規制値の2倍以上となっていることがわかり、国土交通省と環境省が原因究明と対策の検討に乗り出した。

新長期規制適合車では、DPF方式と尿素SCR方式が併存したが、環境省が調査したところ、尿素SCRシステム搭載車でNOx排出量の増大が確認された。

このため両省では、排出ガス後処理装置検討会(座長=塩路昌宏京都大学大学院エネルギー科学研究科教授)を1日に設置してメーカーヒアリングを開始。課題ごとに可能な限り早期に対策を決め、来年3月に中間とりまとめ、2014年3月に最終とりまとめを行う予定だ。

尿素SCRは尿素水を還元剤として、排ガス中のNOxを無害なN2(窒素)とH2O(水)に分解する選択式還元触媒システム。

性能劣化は、触媒のHC(炭化水素)被毒と前段酸化触媒の劣化を原因とする性能低下が指摘されており、検討会では被毒メカニズムや劣化原因の究明を進め、耐久性試験法の見直しも検討する。