昭和電工は、アルミニウム鋳造工場をマレーシアのジョホール州に新設することを決定した。

日系自動車メーカーがアジアでの生産体制を強化しているのに対応する。年内に工場建設に向けての準備作業に入り、2014年中にアルミニウム連続鋳造棒と切断材の量産を開始する予定。

マレーシアに設立する新会社は「ショウティック・マレーシア」。資本金は約12億円で昭和電工が100%出資する。

同社はアルミニウム鋳鍛造事業で、鋳造から鍛造までの一貫生産拠点である喜多方事業所のほか、鍛造品を生産する拠点をポルトガルおよびシンガポールに持ち、自動車部品向けを中心にグローバルに販売してきた。今回、鋳造拠点をマレーシアに新設することで、今後も高い成長が見込まれるアジア市場向けの供給体制を強化する。

自動車市場は新興国を中心に今後も伸長し、2016年にはアセアン、インド、中国での生産が世界の約3割を占めると予想されている。同社の主要納入先の日系自動車メーカーも、アジア地域での生産能力を増強していることから、供給体制の強化が必要と判断した。アジア市場の需要増加に対応した鋳造工程の能力増強をマレーシアで実施することで、喜多方事業所にマレーシアを加えた鋳造工程2拠点体制を構築し、サプライチェーンのリスク分散も図る。

同社は独自に開発した連続鋳造法によって微細で均一な組織構造を持つアルミニウム連続鋳造棒「ショウティック」と、これを素材とした強度・耐磨耗性・低熱膨張率等の優れた特性を持つアルミニウム鍛造品をショウティック事業として展開している。アルミニウム鍛造品は、主に自動車空調用コンプレッサーやエンジンピストン、サスペンションの部品として使用されるほか、アルミニウム鋳造棒は鍛造品の素材として販売している。

同社では今後、機能性を高めたアルミニウム鋳造棒と鍛造品の開発を進めることで、アルミニウム事業の強化・拡大を図る。