福祉機器展12 宇賀神溶接工業所 ハンドバイク

東京ビッグサイトで26日に開幕した「国際福祉機器展(H.C.R2012)」には、さまざまな福祉車両が展示されているが、なかでもユニークな商品の一つが「ハンドバイク」だろう。これは、その名の通り、手でこぐ乗り物、三輪自転車だ。

製作したのは宇賀神溶接工業所(本社・埼玉県朝霞市)で、ステンレスをはじめとする各種金属材を1枚の板からミリ単位の仕上がり寸法で切断・折り曲げする精密板金加工とアルゴン溶接の技術を持つ、従業員5人の零細企業。

そんな同社が欧米で認知度が高いハンドバイクを日本でも普及させようと製造を開始。今年4月から販売を開始した。「このハンドバイクは完全にオーダーメード製で、われわれがお客様のところに伺って、身体の寸法を測り、製作しています」と宇賀神一弘社長は説明する。しかも、ハンドメードなので人間の成長に合わせて、その都度調整することも可能だという。つまり、子どものときにつくったものが大人になっても乗ることができるわけだ。

ただ、手でこぐとなると、腕の力が相当いるのではないかと心配する声もあるが、そんなことは無用とのこと。電動アシスト機能が付いているため、腕の力がない人でも楽々運転できるそうだ。「時速20kmまでは可能なので、普通の自転車と一緒にサイクリングも楽しめます」と宇賀神社長。

価格は58万円からで、これまでに2台販売した。ゆくゆくはこの事業で収益を上げられるようにしていき、社内につくった専門の子会社、ハンドバイク・ジャパンを独立させたいそうだ。

福祉機器展12 宇賀神溶接工業所 ハンドバイク