巨大な駅舎そのものをスクリーンにしたイベントには想定を大幅に上回る観客が集結。《撮影 石田真一》

1914年の創建当時の姿によみがえった東京駅舎に対し、46台のプロジェクターを使って高精細なコンピューターグラフィック映像を投射するイベント「TOKYO STATION VISION」、22日は主催者の想定を越える観客が集結してしまい、2回目の上映で中止となった。

前夜のニュース番組で紹介されたこともあり、初日にあたる22日はイベントの数時間前から多くの人たちが東京駅丸の内側に集結。当初の予定を30分繰り上げて開始したが、このイベントのために用意された観客席では収容することができず、隣接するビルや道路にも人があふれたため、危険と判断とした警察側から主催者に対して中止を勧告。2回目の上映が終了した時点で中止となった。

翌23日は午後遅くまで降り続いた雨の影響もあり、前日ほどの混雑は見られず、予定通り3回の上映を実施した。

今回のイベントで用いられた高輝度プロジェクターは46台。これを5台1組としたものを6基、4台1組としたものを4基、会場後方の左右に配置している。映し出す映像は復元工事にも使われた設計図を参考に平面で制作しているが、プロジェクターを置く位置から撮影した画像を元に「遠近で生じる歪み」を検出。その歪みを与えた状態で投影している。

また、東京駅舎はレンガ(赤色)と花崗岩(白色)で構成されているが、投影した映像が当たる部分は綿密に計算されており、赤と白、それぞれベースが違う部分に当たっても同じ色に見えるように色補正までなされているという。

映像を投影するためのプロジェクター群、左右を合わせて46台。《撮影 石田真一》 ここが映像を送り出す心臓部。機器などの詳細は企業秘密。《撮影 石田真一》 投影中のプロジェクター。色補正も行い、それぞれ同期させているのだが、これは非常に難易度の高い作業だったという。《撮影 石田真一》 映し出されるグラフィックも美しいが、動作するプロジェクターの光も美しい。《撮影 石田真一》 一般公開日にはプロジェクターの挙動をチェックしていた人もいたそうだ。《撮影 石田真一》 CG制作を手掛けたのは、日本を代表するクリエイターたち。普段は著名なアーティストのMV制作に関わっている。《撮影 石田真一》 CG投影中の駅舎をバックに。CGは平面状態のものをMacで制作。実物サイズで見たのは本番直前だったという。《撮影 石田真一》 遠近で生じる歪みを計算して投影しているので、正確に光が当たっている。《撮影 石田真一》 このような状態で仕上げることができたのは、復元工事にも用いられた精巧な設計図面があったからとのこと。《撮影 石田真一》