ホンダの伊東孝紳社長は9月21日に記者会見し、中長期の経営方針を発表した。環境対応車の中核となるハイブリッド車(HV)は、現行の1モーターシステムに加え2モーター、3モータータイプを展開する計画を明らかにした。

2モーターはすでに米国で発表し、13年初めに投入するプラグインHVの『アコードPHEV』とは別に、通常のHVタイプも設定する。PHEVは日本にも投入する方針で、新開発のコンパクトなインバーターを採用するという。

また、3モーターについてはホンダ独自の4輪駆動技術である「SH-AWD」と組み合わせ、スポーツカーや高級車に展開する。具体的には次期『NSX』やアキュラ『RXL』のHVタイプ、さらに14年に日本で発売予定の『レジェンド』の後継モデルに搭載する。

一方、『フィット』など小型車を主体に採用している1モーター方式について、伊東社長は「モーター出力やバッテリー性能の向上のほか、回生エネルギーの効率を上げてHVで燃費ナンバーワンをめざす」と宣言した。ホンダの既存HVの燃費性能は、ガソリン車の性能向上でやや見劣りしているが、抜本的な改良を図る方針だ。