ロス・ブラウン(参考画像)

F1はコスト削減への有効な手段としてバジェットキャップを真剣に考慮すべきであるとトップチームのいくつかが主張している。この問題を放置すれば、存続の危機に直面するチームが出てくるというのが論旨だ。 

FIA会長のジャン・トッドは、コスト削減が進捗しない場合、向こう3年間でグリッド出場車の数は3割減るだろうという見通しを述べ、統括団体とチーム間では解決案を探るべく話し合いが続いていると語った。

最近の会合で現実性を増しているのは、前会長のマックス・モズレーが2009年に提案し、チーム側の猛反発を招いたバジェットキャップ制の再検討だ。ザウバーCEOのモニシャ・カルテンボーンは、バジェット制限にはこれまでも賛成してきたが、妥当なレベルにとどめるべきだとの考えを表明した。

「ザウバーはかなり以前からバジェットキャップを提唱してきましたし、すべてのチームがそれなりの力を発揮できるという点から今も有用性を認めています。協議の場を均等化し、誰もが望む方法を選択できるのであれば、F1は非常にエキサイティングなスポーツになるでしょう。しかし、今の努力を無にするようなレベルでの導入には反対です。ファンはコンペティションを望んでいますし、開発におけるチームの戦略的決断もファンの関心の対象だからです」

メルセデスAMG代表ロス・ブラウンは、テクニカルレギュレーションで制限を課すよりも、出費の上限を定める方が現実的だと主張する。

「フェアで適切である限りリソースの制限は歓迎します。競争のあるF1として繁栄させるのに必要なレベルを超えた出費は無意味です。問題は、グリッドに並ぶ内の5〜6チームが度を越した予算を使っていることです。意図するとしないとに関わらず、それが公正に運用される限りはバジェットの制限に反対するチームはないのではないでしょうか」

「私の長年のF1経験に照らすと、テクニカルレギュレーションを予算制限の目的で調整してうまく行った事例は、エンジンとギヤボックスの規制だけでしょう」

マクラーレンのマシン(参考画像)