自工会豊田章男会長(参考画像)《撮影 郡谷謙二》

日本自動車工業会の豊田章男会長は9月20日の記者会見で、2030年代にゼロを目指すとした政府の原発政策について、「足元の3〜5年について現実を踏まえ、しっかり議論していただきたい」と注文した。

豊田会長は「われわれ自動車産業は、原発比率は何%が妥当かという知見はもたないが、電気のユーザーとして安定かつ安価な供給を一貫してお願いしている」とし、製造業にとって廉価で安定したエネルギーが不可欠との立場を強調した。

一方で、原発については「神話でなく真の安全を確保することは当然」と指摘した。同時に「われわれがゼロにしても世界で推進されるという現実も見る必要がある。政府は不断に見直すということなので、経済成長はどうなるのかをはじめ、国民生活、雇用、CO2排出など、足元の課題をしっかり議論すべき」と訴えた。

自工会豊田章男会長(参考画像)《撮影 郡谷謙二》