新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、米国ニューメキシコ州で同州政府などと共同で取組んでいる日米スマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡の実証サイトが完成、本格的な実証運転に入った。

同州でのスマートグリッド実証プロジェクトは、NEDOが海外で実施する初のスマートコミュニティ事業で、これまでにアルバカーキ市の実証サイトが運転を開始している。

ロスアラモス郡の実証サイトでは、NEDOから委託された東芝や伊藤忠テクノソリューションズ、京セラなど、11社が、スマートグリッド実証とスマートハウス実証を実施する。

スマートグリッド実証では、設置した1MW規模の太陽光発電由来の電力を、3つの配電線の接続を切り替えることで導入比率を柔軟に変化させる環境を構築する。これを最大限に活用、地域エネルギーマネジメントシステムによって蓄電池1.8MW、スマートハウスを含む一般需要家へのデマンドレスポンスを用いて、太陽光発電の出力の変動を吸収しながら配電線の電力潮流を既存電力システムと協調して最適に制御するシステムを構築、実証する。

また、スマートハウス実証では、3.4kWの太陽光発電、2.4kWhのリチウムイオン電池、ヒートポンプ給湯器といった蓄エネルギー機器、エアコンやLED照明などのスマート家電を導入、地域マネジメントシステムから送られてくるデマンドレスポンス信号と太陽光発電予測量、宅内電力需要予測を考慮しながら最適制御するホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を構築し、実証する。

今回のような実証の要素を組み入れた需給制御は世界でも最先端のスマートグリッド実証となる。