2011年2月、新潟県津南町内にあるJR飯山線の踏切で、JR東日本の保線担当社員の誘導に従って踏切内に進入した乗用車と、通過中の普通列車が衝突。クルマを運転していた男性が死亡した事件について、新潟地検は14日、元社員2人を業務上過失致死罪で起訴した。

問題の事故は2011年2月1日の午後0時15分ごろ発生している。津南町上郷寺石付近にあるJR飯山線の踏切で、JR東日本社員の誘導に従って踏切内へ進入した乗用車と、定刻より約10分遅れで現場に差し掛かった下り普通列車(長野発/十日町行き、1両編成)が衝突。列車はクルマの運転席側を直撃し、運転していた小千谷市内に在住する当時59歳の男性が死亡した。

現場となった踏切は高さ約2.4mの雪壁に囲まれた状態で、この雪壁のために列車側から踏切を通過するクルマの様子を確認するのは困難だった。さらに踏切の遮断機は同日の朝から故障しており、本来は見張り員を立て、運行指令に対して「遮断機を上げてクルマを通す」旨を連絡する必要があったが、修理を行っていたJR社員5人のうち3人が昼食の買い出しのため現場を離れており、残った2人が見張りを怠ったままクルマの誘導を行っていたことがその後の捜査で判明している。

JR側は「安全確認や作業手順に問題があり、これが原因で事故が起きた」と判断し、この2人を懲戒解雇。警察も「安全確認を怠ったことが事故の主因」として、2人を業務上過失致死などの容疑で書類送検していた。

検察も捜査を続けてきたが、事故の直前に別の列車が現場を通過していたことから、2人が「しばらく通過する列車はない」と思い込み、確認を怠り、さらには見張りを立てなかったことが事故につながったものとして、2人を業務上過失致死罪で起訴している。