カワサキグリーンガスエンジン

川崎重工は8月15日、国内初となる発電容量11万kWのガスエンジン発電所を、新電力である日本テクノ(株)に納入した。

新電力は特定規模電気事業者(PPS)の通称で、一般の電力会社以外の独立系事業者の一種。原則50kW以上の高圧電力を発電し、電力会社の送電網を通じて工場や大規模店舗に供給する。

今回納入した発電所は、川崎重工が2011年10月に、日本テクノの「日本テクノ袖ヶ浦グリーンパワー」(千葉県袖ヶ浦市)プロジェクト向けに受注したもので、発電出力7800kW、発電効率49.0%の「カワサキグリーンガスエンジン」14基で構成する11万kW発電所。同社は発電所の設計、発電機器の供給および据付、土木建築からなる建設工事一式を担当した。なお、受注後10か月以内の短納期での納入を実現しており、同発電所は8月16日より14基全ての営業運転を開始している。

同社が自社開発した「カワサキグリーンガスエンジン」は、発電効率48.5%の標準タイプ、世界最高の発電効率49.0%を実現する高効率タイプを取り揃えており、両タイプともNOx排出量は200ppm以下で、経済性・環境性に優れたガスエンジンとなっている。同じ出力クラスのガスエンジンと比較して燃料費を5%以上削減することを可能とし、またNOx排出量が少ないため全国ほぼ全域で脱硝装置が不要。さらに、軽量・コンパクトで、電気着火方式の採用により液体燃料を必要としないといった特長を有している。

日本テクノによる今回の採用では、優れた発電効率・環境性能、複数台の効率的な運用により発電所運営面でのフレキシビリティー向上およびリスク低減が可能となる点に加え、10分間で最大負荷に到達する高い起動性や毎日起動発停を行うDSS(Dairy Start and Stop)運転のし易さなどが高く評価された。

川崎重工 神戸本社(イメージ)