ドコモAndroidは本体画面をミラーリングしている。操作はどちらからでも行える。《撮影 石田真一》

モニター上に表示される地図は、AndroidとiPhoneでは大きく異なる。

◆AndroidとiPhoneで差がある見栄え

Androidでは汎用に開発したアプリがベースとなっているだけに少々地図が大雑把な感じが否めない。7型画面では道路がやたら太く表示され、この辺りがじゃっかんチープな印象を抱かせる。それに対し、iPhone用はこの「アプリユニット」のために専用地図を開発したというだけあって、表示そのものに美し品質感を感じさせる。一見したら楽ナビライトのレベルまで来ているかも、そう思わせるクオリティの高さだ。

また、操作した際の反応もiPhoneとの組み合わせの方がスムーズだ。タッチした指の動きにスムーズに追従し、そこにはiPhoneを外部接続している感覚はまるでない。目的地の検索をはじめ、ピンチイン/アウトによる地図の縮小/拡大、フリック操作による地図のスクロールなど、いずれもサクサクと動く。一方のAndroidは動きがやや緩慢だ。ドライブネットで使っていた時の感覚よりも遅く感じられるのは要改良かもしれない。

一方、目的地を探す検索能力はいずれも高い結果を示した。フリーワードで入力すればネット検索のように対象施設を探せるし、住所での検索も番地レベルまでのピンポイント検索が可能。ただ、iPhoneとの接続では音声操作での対応ができていなかったり、電話番号検索も備えていないなど、機能面で若干見劣りがする。スマートループ渋滞情報や駐車場満空情報といったサービスには両方とも対応していた。


◆スマホが普及していく中で必然的に生まれたモデル

こうしてみるとiPhoneとAndroidどちらがオススメなのか迷うところだが、測位能力の高さではジャイロセンサーや車速パルスを併用するAndroid端末の方が明らかに勝る。docomo契約のAndroid端末であれば連携可能なコンテンツ情報も提供される。そうした機能を含めたトータルの実力で考えればAndroid端末の方がオススメとなりそうだ。

また、従来のビルトイン型カーナビと比べるとどうか。車速パルスも併用されるようになったdocomo契約のAndroid端末では測位精度は上がったものの、前述のように地図の能力で大きく見劣りする。ルート案内時のガイドの仕方でもきめ細かさに欠けるところがある。こうした状況を踏まえれば、“安価なカーナビ”としての認識で買ってはいけないという気がする。カーナビとしてきちんと使いたいとの思いがあるなら、多少予算オーバーとなってもエントリークラスのビルトイン型カーナビがオススメだ。

「アプリユニット」はスマホが普及していく中で必然的に生まれたモデル。今後、スマホと車載器の連携は欠かせない関係になっていくのは確実だし、通信環境の充実によってそれが当たり前の時代がやってくる可能性は十分考えられる。そうした時代を先取りし、使いこなしているスマホを存分に活かしたい。そんな思いを抱いているユーザーにお勧めすべきモデルと言えるだろう。

カロツツェリア スマートフォンリンク アプリユニット「SPH-DA09」、iPhone4S接続時。(iOS用アプリは試作品)《撮影 石田真一》 「SPH-DA09」、ドコモAndroid接続時。地図はドライブネットのものとなる。《撮影 石田真一》 タッチパネルは静電容量方式。マルチタッチに対応していて、スマートフォンそのままの操作性となる。《撮影 石田真一》 専用のランチャーアプリ「Linkwith」を通してiPhoneやAndroidのアプリを使う。アプリ自体もアプリユニットでの使用を前提としたもの。《撮影 石田真一》 アイコンの大きさは二つ。大が3つ、小は5つ表示。《撮影 石田真一》 様々なアプリが用意されている。本体からも対応アプリのダウンロード操作が行える。《撮影 石田真一》 スマートループにも対応。スマートフォンなので通信手段は有している。《撮影 石田真一》 地図画面もこのとおり。《撮影 石田真一》 これに対し、iPhoneは本体側での操作が前提。《撮影 石田真一》 本体とiPhoneをケーブルで接続し、「Linkwith」という専用アプリを起動させて使う。《撮影 石田真一》 iPhone用の地図アプリ『カロッツェリア Linkwith カーナビゲーション for iPhone』は7月から提供されるが、この記事の写真はテスト用の試作品となる。提供バージョンとは異なる可能性があるのは注意されたい。《撮影 石田真一》