録画された映像を2582Rで再生することも可能だ。

ドライブレコーダーの取り付けができたら、早速走行してみる。それと同時に録画が自動的に開始される。

えっ、と思う人もいるかもしれないが、最近のドライブレコーダーは事故の時にかぎらず、常時録画するタイプが多い。本機もそのような仕様になっていて、エンジンをかけるなど電源が入れば録画を開始し、電源が切れるまで録画し続ける。

◆付属の8GBカードなら連続録画で5時間分の映像を記録

録画したファイルはMicroSDカードに保存されるが、このときに256MBの大きさに分割されて保存されるというのがひとつのポイント。カードがいっぱいになると古いファイルから削除され、録画が続けられる。つまり、走行中は常時録画され、そのファイルは最新の5時間分が保存されて、古い分は順次削除されるようになっているのだ。

ちなみに、5時間というのは画質設定が「標準」(640×480画素)で付属の8GBのMicroSDカードを使用した場合の目安。カードは最大32GBまで使えるので、1日中走るドライブでもその数日分を保存することも可能だ。

では事故の時はどうなるのかというと、単に録画を継続するだけではない。事故のとき、厳密にはカメラユニット(GDR20)のGセンサーが衝撃を感知した時には、その衝撃の10秒前から20秒後までの30秒間の映像にロックがかけられる。つまり、録画を続けても自動的に削除されることがないファイルとして保存されるのだ。

実際の使い心地はどうかというと、取り付け後にすることはなにもないので、ドライブレコーダーを使っているという実感はあまりない。最初のうちは本当に録画されているか気になってこまめにチェックしたりするが、そのうちにドライブレコーダーを使っていること自体を忘れてしまう。

ただ、注意しなければならないのは、ナビ本体がクレードルに取り付けられていないと録画されないということだ。ナビ本体を取り外してもカメラは残るし、電源のケーブルも接続された形で残るので録画できそうに見える。しかし、実際には録画されない。ポータブルのPNDなのだから取り外すことはよくあるし、知っている道を走るときはいちいち取り付けないという人も多いだろう。

しかし、ドライブレコーダーは常に録画していなければいざというときに困ることになる。これは使う側が常にナビ本体を取り付けて運転すれば済む話ではあるが、ナビ本体を取り外していても録画されるように作って欲しかった、というのが本音ではある。


◆さまざまな気づきを得られるドライブ映像

ある程度走行したところで録画したファイルを再生してみたが、ここで「使っていることを忘れてしまう」などという呑気な気持ちは吹っ飛んだ。付属の専用ソフトをPCにインストールしてファイルを再生すると、録画時の場所が地図上に表示され、速度、Gセンサーのデータ、それに車内の会話も再生されるのだ。もちろん事前にそのことを知っていたのだが、それでも実際に再生してみるとこれはかなりインパクトがある。スパイ映画に出てくるアイテムのよう、などといってはインプレッションとして幼稚すぎるが、しかし誰でもそういった印象持つであろうことも間違いない。

衝撃を受けた要因の一つに、映像が想像していたよりずっと高画質だったこともある。解像度がいいのはスペックから分かっていたが、それ以外の画質も非常にいい。安価なドライブレコーダーのように空が真っ白に飛んでしまったり、暗部が黒く潰れることはなく、つまりダイナミックレンジが広い映像だ。ディティールや色彩も自然でそれなりに性能の高いホームビデオで撮影したような映像だ。

この画質で5時間、MicroSDカードを買い換えればそれ以上の録画ができるとなると、用途はかなり広い様に思える。ドライブや旅行の記録として保存する価値が十分にある映像だ。それに、自分の運転を振り返るという意味でも使える。じつは、録画されていることがわかっているのでいつも以上に安全運転に気をつけていたのだが、速度表示を見ると以外にスピードが出ていてびっくりすることがあった。常にスピードメーターを見ているつもりでも、意外と速度を把握できていないことがあるようだ。

ちなみに、録画された映像は拡張子がAVIだが、GPSの位置情報が入っているという意味ではやや特殊なものといえる。しかし、Windows メディア プレーヤーでも普通に再生できた(説明書に映像のコーデックなどが明記されておらずはっきりしないが、プレーヤーのバージョンなどにより再生できないことも考えられる)。その際、当然ながら地図などは表示されないが、日付と時間、緯度、経度、それに走行速度は画面にインポーズ表示されているので、確認することができる。


◆ナビ機能は2582Vと同等

ドライブレコーダーの紹介が長くなったが、続いてナビ本体について。モデルナンバーからも分かる通り、このナビ本体はすでに販売されている「nuvi2582V」に、ドライブレコーダーのコントロール機能を追加したものと考えていいだろう。少なくとも、数日の使用でnuvi2582Vとの違いは見つけられなかった。発売時期が違うのでソフトウエアにはドライブレコーダーのコントロール機能以外も改良が加えられている可能性が高いが、大きな違いはないと思われる。

nuvi2582Vはnuviシリーズの中でも上位に位置するモデルだ。nuviシリーズには「nuvi3770V」というモデルがあって、これがフラッグシップといえるポジションなのだが、このモデルは8.9ミリという薄いボディが最大の特徴。機能面ではnuvi2582Vのほうがワンセグを搭載している分だけ上で、ディスプレイもnuvi3770Vが4.3インチに対してnuvi2582Vは5インチと大きい。

つまり、機能面でいえばnuvi2582Vこそがフラッグシップといえるのであり、本機、nuvi2582Rもそれと同じ機能を持っているのだ。

ただし、一つだけ断っておかなければならない点がある。nuvi2582VはVICS対応で渋滞情報を地図上に表示できるのだが、nuvi2582Rにはそれができない。なんだ、機能が違うじゃないかと言われるかもしれない。確かに違うが、あくまでナビ本体は同じで、違うのは付属品だ。nuviシリーズのVICSはカーアダプターにVICSユニットが追加されており、VICS用アンテナもそこに接続する。nuvi2582RはこのVICSユニットがついていないタイプのカーアダプターが付属しているのだ。そのためVICSのデータを受信できないが、カーアダプターを買い換えればnuvi2582Vと全く同じようにVICS対応モデルとなる。

カーナビとしての機能、性能は当然nuvi2582Vと同じ。国産のナビと比べればクセがあるが、慣れれば非常に使いやすいといういつもの評価になる。

クセというのは地図が非常にシンプルであるとか、交差点拡大表示がなく、かわりに曲がるポイントに近づくと地図がオートズームすること、目的地を設定するとルート全体の確認画面なしでいきなりガイドが始まることなどだ。国産のPNDも進歩が著しい中で抜きん出たガイド機能とまでは言えないが、実用上全く不満のないガイドをしてくれることは間違いない。

もちろん、高感度のGPSアンテナに加えて日本の準天頂衛星みちびきの補完信号も受信できることにより、非常に高精度の測位ができること、軌跡ファイルをGoogleEarthに読み込ませて走ったルートを表示できること、ブルートゥースで携帯電話やスマートフォンをワイヤレス接続してハンズフリー通話ができることといった特徴も、すべてnuvi2582Vと同様だ。

メインメニューの画面。通常は「目的地検索」をタップして目的地をセットする。 メインメニューの「ツール」をタップするとさまざまな機能を使うことができる。 「設定」メニューの内容。メインメニューをカスタマイズできるなど、意外な機能も搭載されている。 ルート検索の設定は「時間優先」「距離優先」といったもののほか、回避設定で高速道路、Uターン、未舗装路などを回避させることができる。 日本語入力のインターフェース。nuviシリーズはすべて英語版の製品を日本語にローカライズしたものだが、日本語の対応は完璧といえる。 ガイド画面nuviシリーズのトレードマークとも言えるシンプルな地図は顕在だ。 曲がるポイントが近づくとこのように自動的に地図がズームアップする。そのため交差点拡大図はない。 交差点拡大図はないが、交通案内板はこのように表示される。画面下にレーン表示もあることに注目。 大きな交差点やインターチェンジ、ジャンクションではこのようなイラストも表示される。 地図は3D表示ではなくこのような2D表示にすることも可能だ。 GDR20は走行中常に録画をしており、その画面をこのようにモニターすることもできる。 Gセンサーに衝撃を受けるとその前後30秒の映像を削除しないように保護する。Gセンサーの感度調整も可能だ。 録画した映像は一定の大きさのファイルに分けて保存される。 パソコンで再生するときは専用の付属ソフトを使う。このように映像とシンクロして現在地、速度、Gセンサーのデータ等が表示される。 エコメーターという機能があり、省燃費走行の手助けをしてくれる。 このようなメーターを表示することも可能。トリップメーターが2つあるので、実用性は意外と高い。 ブルートゥースにより電話をワイヤレス接続してハンズフリー通話をすることができる。 ワンセグの視聴画面。特に可もなく不可もなく、普通に視聴できる。