今年4月、千葉県館山市内の県道で軽ワゴン車を運転中に路外逸脱事故を起こし、集団登校中の小学生1人を死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた20歳の男に対する判決公判が8日、千葉地裁で開かれた。裁判所は禁錮1年8か月の実刑を命じている。

問題の事故は2012年4月27日の午前7時30分ごろ発生している。館山市大賀付近の県道(片側1車線の緩やかな右カーブ)を走行中の軽乗用車が道路左側の路外に逸脱。バス停に並んでいた集団登校中の小学生や付き添いの保護者に突っ込んだ。

このうち6歳の男児がクルマの直撃を受けるとともに、約25mに渡ってひきずられたことが原因で死亡。警察はクルマを運転していた20歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。調べに対しては「ボーッとしていた」などと主張。検察は被害者死亡を受け、自動車運転過失致死罪で起訴していた。

8日に行われた判決公判で、千葉地裁の蔵本匡成裁判官は「被告はタバコを吸い、考え事をしながらクルマを運転していた際に前方への注視を怠り、本件事故を起こした」と認定した。その上で裁判官は「被害者は登校のためにバスを待っていただけで何の落ち度もなく、小学校に入学したばかりの尊い命が絶たれた不幸は計り知れず、その過失は重大。実刑に処するのが相当である」とし、被告に対して禁錮1年8か月の実刑判決を言い渡している。