トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》

『プリウスPHV』を数日使用してみた。ハイブリットそのものは大変スマートなクルマだと日頃から高く評価しているが、PHVとなると更に興味があった。

なにしろ、近距離ならガソリンを使わなくても走れるチャンスが増えるのだから、ありがたい。

コクピットに入ると、いつもの『プリウス』のあのモダーンなインテリアだ。スターターボタンを押してエンジン始動…!「シャラ〜ン」とチャイムの音がしたが静かな室内ののまま。HV同様、バッテリーに充分な電力がある時にはエンジンは始動しない。このあたりの作法はコンベンショナルなガソリンエンジン車に乗っていたドライバーには何となく落ち着かない。「ヴォーン」というエンジンスタートのサウンドを期待するが、それはない。

センターコンソールにはスポーティな走りの「POWER」と燃費の良い「ECO」、EV走行を積極的に行う「EV」のセレクトスイッチがあるが、せっかくのPHVなので当然「EVモード」で走る。これをチョイスするとセンターディスプレイに現在のバッテリー電力での走行可能予想距離が表示された。

表示には「17.5km」とある。これから行く目的地は往復24km強。これではたどり着かない!カタログでは26.4kmとあるのに。

ところで、目的地より短い「走行可能距離」が表示されるとEVの場合はとても不安だ。EVではまるで飛行機のフライトのように、常に燃料(バッテリー)残の確認が必須。なにしろ充電ステーションはまだ多くはない。仮にあったとしても、充電に時間がかかり、また先客がいる場合などは長時間待つことになる。

その点、PHVはその心配が全くない。バッテリーがなくなればエンジンで走ればいい。PHVのEV走行でまず感じたのは。走行距離に対する安心感が大きいことだ。

懸念したEV走行距離だが、実は殆どバッテリーだけで走れた。当初メーターには可能走行距離が17.5kmと表示されていたが、これは回生なしの素の距離。現実には走行中半分近くは減速中にエネルギー回生が行われていた。そのため往復の24.4kmの距離を殆ど電力のみで走れたのだ。

帰宅するとバッテリー残量は80%近くまで回復していて驚かされた。一滴のガソリンも使わず往復出来たのだ。とても得した気分になった。

トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》