トヨタ プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》

『プリウスPHV』は、家庭に敷いた200V電源から充電(急速ではない)可能とはいえ、そもそもハイブリッドのメリットは“自己回生〜充電”できるところにある。

PHVはEVのみで走行可能な約26kmで用が足りるユーザーであれば、その恩恵はおおいにある。回生からの充電能力が早いPHVとはいえ、HVの『プリウス』との価格差、重量差に相当するメリットは感じられない。

HVプリウスの完成度はそれほど高いという意味である。

充電という意味では我が家に1か月半滞在したEV、日産『リーフ』とはどういう関係になるのだろう。完璧なEVであるリーフに乗るということは、ゼロスタートから最大トルクを発生するモーターのみが動力源という極めて瞬発力のある加速力と、無音の世界に身を置く、内燃機では有り得ない世界観こそが最大の特長といえる。

しかし、エンジン車の感覚で言うと、「燃料タンクは小さく、走行可能距離(航続距離)も短い」。しかも“快感”といえる加速感を味わうためにアクセルを頻繁に踏み込むと「燃料タンクはさらに縮小する」。つまり航続距離は減る。

リーフをはじめとする完全なEVに乗るということは、気構えから変える必要がある。というか変わらざるを得ない。

まずは、その時に向かう場所までの距離を確認するようになる。安全なのは120kmから、帰りは少々不安だが無理して140kmの往復が、充電なしの精神衛生上ギリギリの線か。「向かう先に充電施設があれば問題ないではないか」。ごもっとも。だが、それが確実に使える状態であれば、である。

充電可能か否か。その不安が常につきまとう。過日、東京都内、田町周辺で充電施設を探したことがある。休日という前提もあるが、ナビの案内に従って探し回りながら向かった4か所すべてが休日のため、あるいは機能していなかったために使用できない。そうなると、いや、そうなる以前からEVとPHVを同じ土俵では語れないことは、言わずもがな、である。

普通のクルマと何ら変わらない、いやもちろん長距離走行を可能にするという意味で、自力で回生による発電から、充電しながらのPHVは“1000km”の航続距離を、ほんの少しのエコドライブで誰にでも可能にする。PHVを含むハイブリッドが、現実的に主役の座にいる事は間違いのない事実である。

もちろん、EVは使う用途によってその優れた能力を発揮する事もまた、間違いない。通常の自動車の感覚で使用するから、あららっ? となる。

ただし「蓄電機」として使う「リーフtoホーム」を見た瞬間、昨年カーオブザイヤーで配点した点数を返してほしいと思った。卵が先か、鶏が先か。

安い夜間電気で充電。それはいいとしてリーフを昼間、家庭電源に使うとすれば、自動車の本分は何処へ。蓄電機として使用できることがEVと従来の自動車との違い、と言いたいのであれば、プリウスPHV、そしてHVのプリウスも、すでにその能力は備えている。 

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