マクラーレンのスポーティングディレクター、サム・マイケル

マクラーレンのスポーティングディレクター、サム・マイケルは、イギリスGP以降、F1の開発競争が一段と激化し、ごくわずかな性能アップのために各チームがしのぎを削る状況になるだろうと予測する。

2012年シーズンは、開幕からの8戦で優勝者リストが7人という史上稀に見る激戦が繰り広げられている。予選順位を見てもトップ10が1秒以内の枠に密集することもしばしばだ。

レッドブルがバレンシアに大掛かりなアップデートを持ち込んだことが、激化する開発競争の口火になったとマイケルは指摘する。

「この先アップデートは次々に登場するだろうし、シーズン中盤以降はこれが常識となると考えている。われわれも含めて全チームが今後は開発競争に巻き込まれるだろう。従来、0.5秒を獲得するのに必要だった開発やリソースを持ってきても、今年はそれだけの結果にはつながらない。0.05秒がポジション1つか2つというのが今年の状況だ」

今年、今後はエアロだけでは十分なアドバンテージが稼げないというのもマイケルの予想だ。

「おそらくメカニカル開発の比重が増すだろう。どのチームもエアロ開発には大変な努力を注いでいる一方で、やや軽視されてきたのがメカの部分だからだ。同じ努力をエアロに注げば0.25か0.3秒に変換できたものが、メカ開発では0.1秒にしかならないのが従来の常識だが、今後はこの関係が変わってくるかもしれない」

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)(参考画像) ジェンソン・バトン(マクラーレン)(参考画像) ルイス・ハミルトン(マクラーレン、F1マレーシアGP)《写真 ピレリ》 マクラーレンのスポーティングディレクター、サム・マイケル ハミルトン(マクラーレン)《写真 ピレリ》