日産追浜工場(資料画像)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年6月21日付

●一体改革法案3党提出 あすにも採決、民主、分裂状態(読売・1面)

●ルネサス11工場削減、再建策、米ファンドと出資交渉(読売・1面)

●日航、再上場を申請、経営再建、最終段階(朝日・8面)

●レアアース再利用、ホンダが年内開始(産経・10面)

●スカイアクティブ1周年、長友選手愛車語る(産経・11面)

●日産、生産能力15%減、神奈川の工場、1ライン停止一部タイ移管(日経・1面)

●欧州から車輸入8割増、5月、対EU初の貿易赤字に(日経・5面)

●ガソリン価格11週連続下落、1年4ヵ月ぶり安値(日経・9面)

●トヨタ、地図情報の配信北京に合弁設立(日経・11面)

●ゆうパック76億円無駄に、トラック便素、積載率低く 検査院調査(日経・38面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車と日産自動車が相次いで国内生産体制の見直しに着手する。日経が20日の朝刊で「トヨタが2014年にも国内の生産能力を現在より1割強(50万台)少ない310万台に減らす」と報じたのに続き、きょうの1面トップでは「日産が7月から主力生産拠点、追浜工場(神奈川県横須賀市)の生産ライン2本のうち1本を停止し、国内の車両生産能力を15%(年間約20万台)削減する」と取り上げている。

トヨタの場合はすでに子会社の関東自動車工業・東富士工場(静岡県裾野市)では10万台の削減を実施済みだが、現在360万台規模の国内の年間生産能力を1割強減らし、設備の余剰を解消することで生産効率を高める。日産も、国内の車両生産能力を15%(年間約20万台)削減。追浜工場で生産している「ティーダラティオ」などの小型車の一部はタイで組み立て、逆輸入も検討するという。

両社とも国内の生産能力の削減に乗り出す背景には円高や人口減、労働規制などの厳しい経営環境があるとされている。日経も「空洞化から守るため、国内にものづくりの基盤を残し、雇用を守るためのギリギリの取り組みが広がってきた」と伝えている。

国内の自動車生産は、2008年までは年間1100万台を超えていたが、昨年は東日本大震災の影響などで830万台まで減少。今年はエコカー補助金特需などで各社とも増産傾向にあるが、国内再編で逆輸入車が増加すれば、1000万台を超えることはあり得ないだろう。

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