三菱化学とパイオニア、塗布プロセス成膜の有機EL素子を開発

三菱化学とパイオニアは4日、発光層を塗布プロセスで成膜した有機EL素子の開発に成功したと発表。両社は量産技術の確立に向けた検証設備の設置を決定した。

三菱化学と研究開発子会社である三菱化学科学技術研究センターと、パイオニアは、2010年1月から塗布成膜プロセスによるシンプルなシングルユニット構造の有機EL照明パネルの共同開発を進めてきた。

今回、開発に成功した有機EL素子(白色型およびフルカラー調色型)は、三菱化学が開発した塗布成膜プロセス用の発光材料を使用し、両社が共同で素子設計、塗布成膜プロセスを最適化することで、照明として実用レベルの長寿命と高効率化を達成したとしている。

白色輝度1000cd/平方mの輝度70%寿命、白色型で5.7万時間という長寿命を達成し、発光効率もフルカラー調色型の2000cd/平方mで56lm/Wの高効率化を実現した。

両社は今回の成果を踏まえ、塗布成膜プロセスによるシングルユニット発光層の有機EL照明パネルの量産技術確立に向けて、検証設備の設置を決定した。設備では、G1ガラス基板サイズでの塗布成膜プロセスによる有機EL照明パネルの試作と性能評価が可能。

検証設備は、2012年夏からの稼働に向け、東北パイオニアの米沢事業所内に設置する予定。両社は2014年度までの有機EL照明の本格事業化に向け、早期の量産技術確立を目指す。