就任会見に臨む羽田雄一郎新大臣(4日・国交省)《撮影 中島みなみ》

国土交通大臣に、参議院国会対策委員長を務める民主党の羽田雄一郎氏が就任した。民主党政権交代後、5人目の大臣。父親は元内閣総理大臣の羽田孜氏。

羽田氏は東京都出身。1967年7月生まれの44歳。玉川大学文学部を卒業し、99年、参議院議員で初当選。国土交通委員会委員長などを経て、現在、環境委員会委員、国家基本政策委員会委員、政治倫理審査会委員を兼任する。

野田佳彦首相は起用の理由を「与野党の調整に奮闘してきた政治経験を持つ」と語った。羽田氏は参院会長である輿石東幹事長と連携して国会対策に奔走した。

羽田氏は学生時代に保育士を目指していた。その体験から4日23時30分から行われた会見では「子供たち孫たちの時代にすばらしい国土日本を残していかなければならないと考えている。いっしょに職員と取り組んでいきたい」と、抱負を語った。

また、初閣議での「東日本大震災からの復興復旧ということで、強靱な国土作りに邁進していただきたい」という野田首相の言葉を受けて、「公共事業は、東日本大震災の教訓を踏まえ、防災対策をしっかり進めるとともに、コストの抑制を図りつつ、戦略的な維持管理、更新を推進していく」と、述べた。

しかし、公共事業の無駄遣いについては否定。

「真に必要な社会資本整備は進めていかなければならない。災害が多発していく中でしっかりした国土を作って行くためにも必要なものは作るべき」という考えのもとで、「我々はコンクリートから人へと言ってきた。マニフェストで掲げた目標は2年間でクリアした。公共事業の厳しい削減の中で選択と集中をしていくということ。公共事業費がどんどん増えているとは思っていない」と、話した。

参議院での前田前大臣の問責決議後、国会は空転。震源地となった国交省の関連法案の審議は、すべて止まっている。

野田首相は羽田氏に「今までの国会対策委員長としての手腕を使って、1本でも多く前に進めてほしい」と告げたという。

羽田氏は「会期内、短い期間だが進めていけるように努力をし続けたいと思っている」と、答えた。