トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》

日本全国で全ての原発が止まった今、大量の電力を消費するPHVの充電を電力ピークと重なる時間帯に行うのは、一種“反社会的”とすら見なされる行為。

特に、これから訪れる夏とその後にやって来る冬。さらには来年、そして再来年の同時期と、そう簡単に原発再稼動が認められるとは考えられないこの国では、そんな季節の日中から夕刻に掛けては、厳しい状況が続くだろう。そう、原発依存度の拡大を軸として“低炭素社会”への転換を目指して来た日本のエネルギー政策のシナリオは、3・11を機に大きく変わってしまったのだ。今の日本では事実上、ピュアEVでも”ゼロエミッション”は有り得ない。

そんな状況下だからこそ、「プラグイン充電に頼らなくても日常走行が可能」という点にこそ価値があるのがこのモデル。タイマー機能を備えるので、電力ピークを避けた時間帯での充電設定ももちろん可能。バッテリー容量が“20数km走行分”と小さいので、200V電源でも90分でフル充電と、そもそも急速充電を「必要としない」という点も、今や“環境にやさしい”一因だ。

そんなこんなを勘案すると、毎日の街乗りには「不必要に大量」で、たまの遠出には「全く物足りない」という、“帯に短したすきに長し”の容量のバッテリーを積むEVよりも、世界の多くのユーザーにとってはこちらの方が遥かに『現実的な解』である事は明白だ。

そう、「これこそが、現在の“エコカー”のある種理想像!」と考えられるのが、プラグイン・ハイリッドシステムを採用のこうしたモデルであるという事だ。

トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》