国内自動車駆動用蓄電池市場 2011-2016年

IDCジャパンが発表した2011年下半期(7-12月)の国内自動車駆動用蓄電池市場は、前年同期比82.0%増の609億円となった。出荷容量は71.1%増加し1002MWh(メガワット時)。

蓄電池の種類別では、ニッケル水素蓄電池が同1.6%増の303億円だった。対してリチウムイオン蓄電池は同730.9%増加し306億円となった。国内自動車駆動用リチウムイオン蓄電池の市場規模が、半期ベースでニッケル水素蓄電池を上回ったのは初めて。

2011年下半期は、東日本大震災からの生産回復が進む一方で、タイの洪水による自動車部品の供給停止などによりHV(ハイブリッド自動車)の生産が影響を受け、HVが主に採用しているニッケル水素蓄電池の成長はわずかとなった。一方、2011年に本格的な市場形成期を迎えたEV(電気自動車)の生産は災害の影響は軽微で、EVが採用するリチウムイオン蓄電池の需要を大きく引き上げた。

ベンダー別シェアではプライムアースEVエナジー(旧パナソニックEVエナジー)が上半期に引き続き首位を獲得。2位はオートモーティブエナジーサプライ、3位はパナソニック(三洋電機を含む)だった。

2012年上半期の国内自動車駆動用蓄電池市場は、東日本大震災およびタイ洪水の被害から完全復活に向かい、同127.2%の増加、市場規模911億円、出荷容量ベースでは同127.3%増の1482MWhと予測する。蓄電池の種類別では、ニッケル水素蓄電池が同71.7%増の381億円、リチウムイオン蓄電池が同195.7%増の530億円と予測している。

2012年以降では、自動車メーカー各社から新たなEVおよびPHV(プラグインハイブリッド)の市場投入が予定・開始されており、それらに採用されるリチウムイオン蓄電池が市場全体をけん引すると予測。2012年の国内自動車駆動用蓄電池市場の規模は、通年で初めてリチウムイオン蓄電池がニッケル水素蓄電池を上回ると予測している。

今後の国内自動車駆動用蓄電池市場は2011年から2016年に年間平均成長率25.7%で成長し、2016年に3165億円となると見ている。