トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》

わざわざ充電する手間が要る『プリウスPHV』に乗るなら、やはり20kmを超えるEV走行(モーターのみの走行)を有効に使いたい。自宅に充電可能な電源があり、片道20km程度の出先(職場やショッピングモールなど)にも電源があり、その往復だけであればガソリン消費ゼロで暮らすことも可能になる。

晴天でやや気温が低めだった試乗環境において、渋滞含む街中走行では21km、高速道路の80〜90km/h走行では19.4kmでバッテリーが底を突いてエンジンがかかったが、これ以下の距離で充電を繰り返せばガソリンは全く使わずに済むわけだ。もしオーナーになったら、この無給油記録を伸ばしたくなりそうだ。

ハンドリングを含む乗り味や、クルマとしての使い勝手は通常の『プリウス』と大きく変わらないので、70万円以上の価格差を考えるとやはりEV走行を楽しむ気持ちで買いたいところ。あとはリチウムイオン電池の寿命が気になるだけに、5年の保証期間を超えても安心してEV走行をこなせる延長保証もぜひ設定して欲しいものだ。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

田畑修|フリーランスライター
1957年東京生まれ。1980年に日刊自動車新聞社に入社し、『輸入車ガイドブック』編集長などを歴任後、1998年からフリーランスに。古き良き時代のクルマ社会に関する記事や自動車産業の動向、参加型モータースポーツのレポートなどを手がける。

トヨタ・プリウスPHV トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》 トヨタ・プリウスPHV《撮影 太宰吉崇》