関西電力の電力供給不足により、関西地区はこの夏、最も過酷な節電対策が求められる。一部報道で大阪市交通局は夏の間、車両の冷房は続けるが、市営地下鉄全133駅の冷房を正午から15時まで止めることについても検討をしているというもの。

これに関して、大阪市交通局が運行する市営地下鉄について、大阪市交通局総務部の広報担当者は「今のところ市営地下鉄の全駅で冷房を止めることは考えていない」と、一連の報道を否定した。

「節電はしなければならないので、昨年の項目を強化する方向で検討している。ただ、節電の数値が出てきていないので、具体にどうやるとは決まっていない」

地下鉄駅構内は、もともと温度が下がりにくい環境にある。大阪市交通局では5月中旬から10月中旬まで冷房を使って構内の温度を下げているが、冬でも全駅で暖房を使うことはない。それだけ熱がこもりやすいのだ。

「駅の冷房は、駅全体を冷やす冷房と、スポット的に一部を冷やすパッケージエアコンがある。昨年も一律温度を下げたわけではなく、駅の事情によってさまざまな方法を取り入れた。今年もいろいろなメニューを考えて、より効果的な方法を考えたい」と、担当者は説明する。

2011年の大阪市交通局は、駅構内を29度、車内28度に目標に温度を下げて、10年同時期の11時〜16時の電力使用量で平均8.6%の削減をした。政府は、この夏の関西電力管内で15%の節電目標を設定しているため、さらに踏み込んだ節電は必要だ。だが、一律に駅の冷房を止めることは、メニューにはないという。

「節電対象の駅は当然すべての駅だが、各駅の出入口の数や乗降客数など、駅ごとの事情に合わせて違う手法をとることになる。方法は鉄道技術担当で検討中で、全駅で冷房を止めるという内容は適切ではない」と、話した。