決勝を想定してタイヤ交換も迅速に行われる

公式練習開始から5日目を迎えたインディ500はこの日も好天に恵まれた。

これまでインディ500のプラクティスといえば毎日のようににわか雨に見舞われるのが常であった。そういう天候にも苛立たず、振り回されずに最速のマシンを作り上げた者が勝者となるレースがインディ500なのだ。

今年からインディカー・シリーズに採用されたワンメイク・シャーシ「ダラーラDW12」にとっては初めての500マイル・レースになる。好天続きはこの新シャーシのセットアップに大いに手助けとなっていると思われる。

5日目にトップ・スピードをマークしたのはルーキーのジョセフ・ニューガーデンだった。彼のマークしたスピード(1周平均)は222.785マイル/hで、前日のマルコ・アンドレッティ(223.676マイル/h)にはおよばないものの、5日目では突出した速さとなった。

ただし、誰もがトップ・スピードはドラフティング(前走車を風除けに使うこと)によってマークするため一概に鵜呑みには出来ないのがインディ500でもある。それでもシリーズ開幕からシボレー・エンジンに4連敗を喫しているホンダ・エンジンには喜ばしい「新星誕生」だ。

2〜4番手はマルコ・アンドレッティ、ライアン・ハンターレイ、ジェームズ・ヒンチクリフのアンドレッティ・オートスポート勢が占め、チャンピオンのダリオ・フランキッティが5番手まで伸ばしてきた。

前戦サンパウロで3位入賞を果たした佐藤琢磨はこの日も順調にプログラムをこなし、220.856マイル/hで9位のスピードを記録した。対照的に苦しんでいるのがインディ500初挑戦となる元フェラーリF1パイロット、ジャン・アレジだ。

トップから17マイル/h以上も遅い205.389マイルはこの日のブービー29位だった。
アレジの腕を持ってしても非力なロータス・エンジンはいかんともし難いか?

佐藤琢磨 佐藤琢磨 インディ500を初めて走ることになる新シャシー・ダラーラDW12(写真は琢磨車) スピードが伸び悩む「ルーキー」ジャン・アレジ 1戦限定のカーナンバー「50」を付けるチャンピオン、ダリオ・フランキッティ