パナソニック2012年3月期第3四半期決算、大坪文雄社長《撮影 山田清志》

パナソニックの大坪文雄社長は11日、2012年3月期決算の会見で、社長在任期間を振り返り、「一言で言うと、内外とも激動の6年間であった。06年、07年の順調な経営に比べて、リーマンショック以降、本当に経営環境が変わってしまった」と述べた。

その結果、パナソニックは12年3月期決算で7721億円と過去最大となる最終赤字を計上。大坪社長は責任を取って、その座から退くことになったが、「こういう激変のなかでも、われわれは次なる成長を目指して着実な手を打ってきた。環境革新企業を目指して着実に進めてきたと思っている」と胸を張った。

そして、いろいろな事業を振り返ったときに、現場現物主義で、足で稼ぐ情報の重要性を感じたという。例えば、白物家電について、欧米はもとよりグローバルに展開できる余地がある事業だと、大坪社長自身が世界を回ってみて思ったそうだ。

「それが、現在の白物家電の大きな展開、また新興国を含めてのボリューム展開の基礎になっているのではないか。巨額の赤字ではあるけれども、将来に備えていまの事業も成長事業に変え得る可能性があるんだということを白物のグローバル展開で示せたのではないかと思う」

こう述べた大坪社長であったが、今年度の事業方針発表では「かつてないほど成果が問われる。何としてもV字回復を実現する。結果を出す以外に信用を取り戻すことはできない」と厳しい表情だった。